空き家管理は月1回必要?作業の頻度と自分・委託でかかる費用

空き家買取

【神奈川県】横須賀市・子安の里

「毎月は通えないのに、放っておくと近所に迷惑をかけてしまいそう」
「業者に頼むほどでもない気がして、そのままになっている」

空き家の管理は通風・通水・郵便物の確認・外観点検・除草の5つが基本で、頻度は庭の有無と建物の状態で決めます。自分で通うなら交通費と水道の基本料金、委託なら自治体の管理代行の1回2,500〜3,000円が起点です。作業と頻度、自分と委託それぞれの費用、通えないときの頼み先まで、順に見ていきましょう。

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空き家管理では何を、どのくらいの頻度でやる?

通風・通水・郵便物・外観点検・除草の5作業と、庭木や郵便物の状況から訪問回数を決める流れを示した図解
庭木がなく郵便物も転送済みなら3か月に1回で異常に気づけます(出典: 横浜市・福井市・たつの市の公表資料を基に当社作成)

空き家の管理でやることは、通風・通水・郵便物の確認・外観の点検・除草の5つです。どれも1回の訪問でまとめて済ませられます。横浜市も空家等管理代行業務をほぼ同じ範囲で定めています。外観と内観の調査、敷地内・家屋の清掃、通風・通水、庭木の剪定と除草に、所有者への報告を加えた業務です(横浜市)。

どれもやらないまま年単位で置けば、雨漏りの進行や不法投棄が重なります(空き家を放置したときのリスク)。

最低限やる5つの作業と、それぞれ見るところ

5つはどれも、家の傷みを外から見つけるための作業です。八代市が管理代行の登録名簿で使う区分も、ほぼ同じ範囲を8つに分けたものでした(八代市)。

  • 通風: 窓を開けて空気を入れ替え、においと湿気を抜く
  • 通水: 蛇口とトイレから水を流し、下水のにおいを防ぐ水を戻す
  • 郵便物の確認: 郵便受けの中身を回収し、あふれていないかを見る
  • 外観の点検: 屋根・外壁・外窓・雨樋の破損と雨漏りの跡を見る
  • 除草・剪定: 雑草と庭木が道路や隣地へはみ出していないかを見る

当社が買取の査定前に現地で見る箇所も、ほぼこの5つと重なります。当社の現地確認でとくに多いのは、水を流していない家の排水口から上がるにおいと虫、それに郵便受けにたまった投函物なんです。

月1回は必須?公的な制度が求める頻度

「月1回」は民間の管理サービスが標準にしている回数で、公的な制度が求める下限はもっと緩やかです。福井市は補助の対象を「外観調査を3月に1回以上継続的に実施するもの」と定め(福井市)、たつの市の管理代行の基本プランは春や秋など年1回以上から申し込めます(たつの市)。

頻度を決めている主体 求められる回数
福井市の補助対象事業 外観調査を3か月に1回以上
たつの市の管理代行 基本プラン 年1回以上(春や秋など)
民間の管理サービス 月1回の巡回が標準プラン

データ出典: 福井市 空き家適正管理促進事業/たつの市 空き家管理代行サービス

行政が求めているのは外から異常に気づける最低限の回数で、月1回は通風や通水まで含めた作業を前提にした回数なんです。⇒ 庭木があり隣家が近い家ほど回数を増やし、庭がなく郵便物も転送済みなら、外観の確認は3か月に1回でも異常に気づけます。ただし室内の湿気やにおいまで抑えたいなら、通風と通水は月1回に近い間隔のほうが安全側です。

手入れがされないまま傷みが進むと、自治体が管理不全空家(そのままにすると特定空家になるおそれがあると判断された空き家)として扱う場合もあるんです。持ち続ける費用の全体像は空き家の固定資産税と維持コストの考え方にまとめています。

自分で管理すると年間いくらかかる?

片道3,000円の家の年間交通費を訪問回数別に比べ、水道の休止と草刈り外注の実額を並べた図解
交通費は回数で年5万円以上動き、水道は休止の届け出で0円になります(出典: 小美玉市・南九州市・益田市・姫路市の公表値を基に当社試算)

自分で管理する費用は、往復の交通費と水道の基本料金、草刈りを外注したときの実費の3つで決まります。水道は閉栓の手続きをしない限り、水を使わなくても基本料金がかかります(南九州市)。行く回数と水道の扱いが決まれば、1年分はその場で計算できます。

費目 何で決まるか 1年分の出し方
往復の交通費 距離と、年に何回行くか 片道の実費×2×年間の訪問回数
水道の基本料金 開栓のままか休止するか 月々の基本料金×12か月(休止中は0円)
草刈り・剪定の外注 敷地の広さと庭木の量 1人1時間1,002円から×人数×時間×回数

データ出典: 小美玉市 空き家見守りサービス/南九州市・益田市・姫路市(水道の扱い)

費用を下げたいなら、訪問回数と水道の扱いを見直します。維持費には、このほか火災保険料もかかるんです。

往復の交通費は「距離×行く回数」で決まる

交通費は、頻度を決めた時点でほぼ確定します。片道の実費を2倍して、年間の訪問回数を掛けるだけだからです。たとえば高速道路と燃料で片道3,000円かかる実家なら、月1回(年12回)で72,000円、3か月に1回なら24,000円、春と秋だけなら12,000円。回数を変えるだけで年5万円以上動きます。

水道は「止める・止めない」で年間費用が変わる

水道は休止の届け出を出せば、再開までのあいだ料金が発生しません。止水栓を閉めただけでは届け出にならず、料金は発生し続けます益田市)。基本料金は月単位の計算で、使った期間が1か月に満たなくても1か月分です(姫路市)。

悩ましいのは、通水が管理作業の必須項目だという点です。水を流し続けることは、基本料金を払い続けることでもあります。⇒ 月1回以上通えるなら開栓のまま、年に数回なら休止して訪問時だけ一時的に開ける、という分け方になります。

草刈りを外注するなら、小美玉市の公表料金が目安です。草取りが1人1時間1,002円、草刈りが1人1時間1,354円、植木の剪定が1人1時間1,450円から(小美玉市)。草刈りを2人で2時間、年2回頼めば10,832円です。

自分で管理する年間費用は、訪問回数と水道を止めるかどうかでほぼ決まります

管理の委託料金は何で決まる?

年2回と年4回で自治体の管理代行の年額と自分で通う交通費を並べ、比べる前にそろえる3点を示した図解
片道3,000円の家なら同じ年4回で委託12,000円・交通費24,000円です(出典: たつの市・小美玉市・八代市・横浜市の公表資料を基に当社作成)

空き家管理を委託したときの料金は、巡回1回あたりの単価と、頼む作業の範囲、報告の方法で決まります。自治体が用意している管理代行では、小美玉市が1回2,500円、たつの市が1回3,000円という実額を公表しています(小美玉市)。民間のサービスでも、見るところはこの3つです。

自治体の管理代行はいくらか(公表されている実額)

たつの市の空き家管理代行サービスは、基本プランが1回3,000円です。敷地の外側から建物の傷み、雑草や不法投棄、郵便物の状況を確認し、写真付きの報告書が届きます。除草や剪定、ごみの処分、窓の開閉は別途見積のオプションです(たつの市)。小美玉市の見守りサービスは1回2,500円の前受金制で、清掃や除草が必要になったときはオプション作業になります。

1回3,000円を自分の家に当てはめると、春と秋の年2回で6,000円、3か月に1回の年4回で12,000円です(公表された単価を掛けただけの金額です)。⇒ 片道3,000円の家に年4回通えば交通費だけで24,000円ですから、外から見るだけなら同じ回数でも委託のほうが安く収まります。通風と通水まで頼むなら、オプションの見積が加わります。

料金を比べる前に、作業の範囲と報告の形を見る

同じ「1回いくら」でも、含まれる作業が違えば比べたことになりません。八代市の登録名簿は事業者ごとの対応作業を8区分で示していて、この区分は見積を比べるときの確認項目にそのまま使えます。

  • 外観の点検
  • 家屋の通風
  • 水道の通水
  • 敷地内・家屋の清掃
  • 雨漏りの確認
  • 庭木の剪定
  • 除草(庭等の草刈)
  • 家財の処分

横浜市は、複数の事業者から見積を取ることをすすめ、業務の内容と料金は事業者と所有者の合意で決まり市は関与しないと明記しています。名簿があっても、中身をそろえる役目は依頼する側に残るということです。報告書に写真が付くか、郵送かメールか。ここまで確認して、はじめて比較になります。

委託先は1回あたりの料金より先に、含まれる作業と報告の形をそろえてから比べてください

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遠方で通えないときは誰に頼む?

頼みたい作業から自治体の登録事業者・シルバー人材センター・管理会社・親族のどれが向くかをたどる分岐図
頼み先ごとに確かめ方を一つずつ対にしています(出典: 横浜市・八代市の事業者紹介制度/たつの市 空き家管理代行サービス)

通えないときの頼み先は、自治体が紹介する登録事業者、シルバー人材センター、管理会社、親族の4つです。国土交通省も、遠隔地に住んでいて自分での管理が難しい場合は空き家管理業者などの利用を検討するよう示しています(国土交通省)。

頼み先 頼めること 確かめ方
自治体の登録事業者 外観点検から通水・清掃・除草・家財処分まで 名簿で事業者ごとの対応区分を見る
シルバー人材センター 草刈り・剪定・簡易な清掃が中心 管理代行の取り扱いと料金を電話で聞く
管理会社・不動産会社 巡回と報告、賃貸や売却の相談まで 契約書で作業範囲と報告の形を見る
親族 話し合って決めた範囲だけ 交通費と実費の負担を先に決める

データ出典: 横浜市・八代市の事業者紹介制度/たつの市 空き家管理代行サービス

上の3つと親族の違いは、頼んだ範囲が書面に残るかどうかです。書面のない依頼ほど、あとで食い違います。

自治体の紹介制度・登録制度の使い方

まず、空き家のある自治体が事業者のリストを公開しているかを確かめます。横浜市には市が募集した事業者のリスト、八代市には対応区分まで載せた名簿があるんです。自治体名と「空き家 管理代行」で検索して名簿が出てくれば、通水まで頼める事業者を絞り込めます。管理費用の一部を補助する自治体もあり、福井市は県に登録された事業者への依頼を補助の要件にしています(福井市)。

親族に頼むときに決めておくこと

親族に頼む場合も、決めることは事業者と同じです。交通費と実費をどちらが持つか、鍵を誰が保管するか、どこまで見てもらうか、結果をどう知らせてもらうか。この4つを先に決めておけば、頼まれた側も動きやすくなります。5つの作業のうち通風と通水だけ、と範囲を区切ってもかまいません。

管理を続けるか、手放すかの分かれ目

管理を続けるか手放すかは、自分で通う1年分の費用と、委託したときの年額を並べて、どちらも払い続けられるかで決まります。さきほど出した年24,000円と年12,000円のように、自分の家の数字に置き換えて並べてみてください。どちらを選んでも払い続ける見通しが立たないときが、手放す側へ傾く地点です。

持ち続けるなら、貸す・民泊にするといった活用で費用を賄う道もあります。手放す場合も、片付けてから売る必要はありません。当社は家財や生活用品を残したままの現況買取(片付けや修繕をせず、いまある状態のまま買い取ること)に対応しています。

何年持ち続けるかまで含めた総額で活用と売却を比べる考え方は、空き家の固定資産税と手放す判断の目安にまとめています。

空き家管理でよくある質問

空き家には月1回行かないとだめですか?

月1回でなくても構いません。庭と植栽の有無、建物の傷み具合、隣地との距離、郵便受けの投函量から決めてよく、庭がなく郵便物も転送している家なら3か月に1回でも異常には気づけます。ただし室内の湿気やにおいまで抑えたいなら、通風と通水は月1回に近い間隔のほうが安全側です。

空き家の電気・水道は止めたほうがよいですか?

通水を続けるかどうかで決めてください。年に数回しか行かないなら、休止の届け出を出せば基本料金はかかりません(益田市)。電気も、防犯用の照明を使わないなら停止できます。

空き家管理は資格を持った人に頼まないとだめですか?

資格の有無は要件ではありません。確かめるのは、自治体の登録名簿に載っているか、作業の範囲と報告の形が契約で決まっているかの2点です。横浜市も、管理代行業務を行える法人であることを掲載の条件にしています。

管理サービスを使うと固定資産税は変わりますか?

使うこと自体では変わりません。効くのは住宅用地特例(住宅が建つ土地の固定資産税を軽くする仕組み)の扱いで、自治体から勧告を受けると対象から外れます(空き家の固定資産税が6倍になる仕組み)。自分の家がどう扱われるかは、物件のある自治体の窓口で確認できます。

買取くんでは、管理を続けられなくなった空き家もそのままの状態で相談できますか?

相談できます。当社の買取くんは家財や生活用品を残したままの現況買取に対応していて、仲介手数料はいただきません。無料査定は最短6時間で回答し、全国の空き家を対象にしています。まずは所在地と、いま建物がどうなっているかをお聞かせください。

まとめ

空き家の管理は、5つの作業を自分が通える回数で続けられるかどうかで決まります。毎月通えなくても、外から異常に気づける回数を保てば管理はできます。通風や通水まで必要な家だけ、自分で通うか委託するかを年間の費用で決めてください。まずは自治体のホームページで管理代行の名簿を探し、1回あたりの料金と作業の範囲を自分の家に当てはめてみましょう。庭木の伸び具合を気にせず帰省できるようになれば、実家の話は毎年の悩みごとから外れます。

当社の買取くんは、家財を残したままの現況買取に対応しています。通える回数と管理の費用、どちらかが続かなくなった方に向いたサービスです。

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管理を続ける費用が負担になってきたら、査定を依頼して手放す場合の金額を把握しておきましょう。

受付時間 10:00〜19:00(水・日曜定休)

この記事の監修者

株式会社リアテクス 執行役員 鶴野博之

鶴野 博之(株式会社リアテクス 執行役員)

宅地建物取引士/賃貸経営管理士/FP2級

一棟投資物件専門の仲介会社で不動産業界に参入後、前職では「訳あり・瑕疵物件」に特化したコンサルティングプログラム責任者として600名以上の投資家の購入から売却までに携わる。自身も再建築不可物件を中心に訳あり物件へ投資し、転売売買から保有物件まで数々の実績を持つ。

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