「解体費用の坪単価って、結局いくらで見ればいいの?」 「うちの家の広さで、坪単価から計算できるのかな…」
解体費用の坪単価を調べている方は、このような疑問をお持ちではないでしょうか。解体費用の坪単価は、解体業者5社のページに載っている値の中央値で木造3万〜5万円、鉄骨造4万〜7万円、RC造(鉄筋コンクリート造)5万〜8万円です。家の延床面積(各階の床面積の合計)を掛けると、建物を壊す費用の目安が出ます。塀や物置の撤去、アスベスト(石綿)の調査・除去などは、この額とは別の行で加わります。
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解体費用の坪単価とは?構造別の目安は木造3万〜5万円・RC造5万〜8万円

木造は国の単価(約3.6万円)が5社の中央値の幅に入り、RC造は国の単価が幅より高く出る(出典: 解体業者5社の公開値を当社集計/国土交通省「令和9年度 新営予算単価」を基に当社換算)
解体費用の坪単価は木造が3万〜5万円と最も低く、鉄骨造4万〜7万円、RC造5万〜8万円と骨組みが固いほど上がります。いずれも解体業者5社の公開値の中央値です。坪単価とは、建物を1坪(約3.3㎡)壊すのにかかる費用のことで、家の延床面積に掛けて使います。空き家の85.4%は木造なので(国土交通省「令和6年空き家所有者実態調査」)、まずは木造の行から見てみましょう。
解体業者5社の公開値と国の取りこわし単価を並べた構造別の目安
業者のページの坪単価は、1社だけを見ると、木造の下限が2.5万円のページも4万円のページもあります。そこで5社の値を並べ、国の取りこわし単価と同じ表にまとめました。
| 構造 | 5社の中央値 | 5社の最小〜最大 | 国の単価(処分費は別) |
|---|---|---|---|
| 木造 | 3万〜5万円 | 1.8万〜6万円 | 約3.6万円 |
| 鉄骨造 | 4万〜7万円 | 1.6万〜8万円 | 国の表になし |
| RC造 | 5万〜8万円 | 2.8万〜10万円以上 | 約9.2万円(庁舎が前提) |
【調査方法】
- 対象: 「解体費用 坪単価」のGoogle検索上位で、住宅の坪単価を構造別に載せている解体業者のページ
- 件数: 5ページ
- 期間: 2026年10月5日・6日の検索結果から、10月6日に取得
- 集計方法: 構造ごとに5ページの下限と上限の中央値をとった(広さの段で料金を分けるページは26〜50坪の段)
- 金額の前提: 廃材の処分費を含むと書いていたのは5ページ中2ページ。塀や庭木などの撤去は5ページとも坪単価の外
- 国の単価: 国が官庁施設の工事費に使う取りこわし単価(木造10,840円/㎡、RC造27,680円/㎡)を1㎡=0.3025坪で坪に直し、100円未満を四捨五入
- データ出典: ブレインフォレスト、家屋解体工事.com、雄志総業、まるごと解体プロ、豊栄開発、国土交通省「令和9年度 新営予算単価」、千葉県「千葉県勢要覧」度量衡換算表
木造では、国の単価(約3.6万円)が5社の中央値の幅に収まります。ただ、国の単価は基礎から上を壊す作業の分です。廃材を処分場へ捨てたりリサイクルしたりする工事費と、アスベストを含む建材の撤去は、別に計上しています(国土交通省「令和9年度 新営予算単価」)。業者の坪単価は処分費を含めて載せることもあるので、見積書では、まず本体の行に廃材の処分が入っているか、別の行になっているかを確かめてから5社の幅と比べましょう。
RC造は、国の単価が5社の中央値の幅より高く出ます。国は、RC造の単価がコンクリートの量で変わり、一般的な庁舎(1㎡あたりコンクリート約0.55㎥)を前提にしていると書いています。⇒ RC造の家は、業者5社の幅で見当をつけるのが手早いです。
鉄骨造・RC造はなぜ木造より坪単価が高い?
骨組みが鉄やコンクリートの家は、木造より壊す手間がかかるため、坪単価が高くなります。表の5社でも、RC造は5社とも、鉄骨造は5社中4社が木造より高い単価を載せています。5社中4社のページは、鉄骨やコンクリートが木より頑丈で、壊すのに手間や大きな重機がかかることを理由に挙げています。そのうち2社は、RC造ではコンクリートを砕くときの騒音・振動への対策も加わると書いています。
国土交通省の空き家調査の区分では、木造は柱やはりなどの骨組みが木の家、鉄骨造は柱やはりが鉄骨の家、RC造は骨組みが鉄筋コンクリートの家です。鉄骨造には、軽量鉄骨造(柱やはりの鋼材が薄いもの)と重量鉄骨造(鋼材が厚いもの)があります。ただ、単価を分けて載せていたのは5社中1社だけなので、鉄骨造の幅(4万〜7万円)で見ます。
自分の家の解体費用は「坪単価×延床面積」でいくらになる?

延床100㎡なら木造は約91万〜151万円、RC造は約151万〜242万円で、塀やアスベストなどは別の行で足す(出典: 解体業者5社の公開値の中央値を延床100㎡(30.25坪)に当てはめた当社計算/千葉県「千葉県勢要覧」度量衡換算表)
登記事項証明書か課税明細書にある各階の床面積を足して延床面積を出し、構造の坪単価を掛けると建物を壊す費用の目安が出ます。書類の床面積は㎡で載っているので、0.3025を掛けて坪に直してから坪単価を掛けます(千葉県「千葉県勢要覧」度量衡換算表)。
計算は、次の順に進めます。
- 登記事項証明書の「構造」欄で構造を確かめる
- 各階の床面積を足して延床面積(㎡)を出す
- 0.3025を掛けて坪に直し、構造の坪単価を掛ける
- 塀の撤去やアスベストなど、坪単価に入らない費用を別に見込む
延床面積は登記事項証明書か課税明細書の床面積で確かめる
延床面積とは、建物の各階の床面積を合計した広さです。建築基準法施行令も、延べ面積を「建築物の各階の床面積の合計による」と決めています(e-Gov法令検索「建築基準法施行令」第2条)。土地の坪数や、建物を真上から見た広さの建築面積とは別の数字なので、取り違えると計算が大きくずれてしまいます。
床面積は、法務局でとれる登記事項証明書の表題部に構造と一緒に載っています(法務省「不動産登記のABC」)。固定資産税の課税明細書でも家屋の欄で確かめられ、横浜市では「登記床面積」の欄に登記簿上の床面積か課税床面積が印字されます(横浜市の課税明細書の案内)。欄の名前は市区町村で違うので、家屋の欄を探してみてください。
延床100㎡で計算すると、木造とRC造でどれだけ違う?
延床100㎡(約30坪)なら、5社の中央値の幅で木造は約91万〜151万円、RC造は約151万〜242万円が建物を壊す費用の目安です。
| 構造 | 計算式 | 建物を壊す費用の目安 |
|---|---|---|
| 木造 | 30.25坪×3万〜5万円 | 約91万〜151万円 |
| 鉄骨造 | 30.25坪×4万〜7万円 | 約121万〜212万円 |
| RC造 | 30.25坪×5万〜8万円 | 約151万〜242万円 |
データ出典: 上の表の5社の中央値を延床100㎡(30.25坪)に当てはめた当社計算
同じ広さでも、RC造は木造の1.6倍ほどになる計算です。この額は建物を壊す費用の目安で、塀やアスベストなどを足した総額ではありません。国土交通省の同じ空き家調査では、延床面積が100㎡以上の空き家が約5割を占めるので、100㎡を基準にして自分の家の広さに比例させると見当がつきます。
計算した延床面積が30坪前後なら、30坪の家の解体費用で構造別の総額と、2階建て・平屋の差まで確かめられます。50坪前後の家は、50坪の家の解体費用が更地にするまでの費用を含めて目安を示しています。
平屋と2階建てで坪単価は変わる?同じ延床なら平屋が上がりやすい

延床1坪あたりの基礎と屋根は平屋が各1坪、総2階が各0.5坪で、重機が入りにくい敷地や茅葺きの家も坪単価が上がる(出典: 建築基準法施行令第2条の延べ面積の定義をもとに当社が計算/周南市「解体費用シミュレーター」)
同じ延床面積なら、平屋は総2階より壊す基礎と屋根が約2倍あるため、坪単価は上がりやすくなります。総2階とは、1階と2階がほぼ同じ広さの2階建てのことです。坪単価は延床面積1坪あたりの値段なので、1階が広い家ほど、1坪に含まれる基礎と屋根が増えます。
延床30坪の平屋は基礎と屋根が総2階の約2倍になる
延床30坪の平屋と、1階・2階が15坪ずつの総2階を比べます。延べ面積はどちらも30坪ですが、壊す基礎と屋根の広さはおおむね1階の広さに近くなります。
| 比べる項目 | 平屋(1階30坪) | 総2階(1階15坪+2階15坪) |
|---|---|---|
| 延床面積 | 30坪(約99㎡) | 30坪(約99㎡) |
| 壊す基礎の広さ | おおむね30坪 | おおむね15坪 |
| 壊す屋根の広さ | おおむね30坪 | おおむね15坪 |
| 延床1坪あたりの基礎と屋根 | 各1坪 | 各0.5坪 |
データ出典: 建築基準法施行令第2条の延べ面積の定義をもとに当社が計算
国の取りこわし単価も基礎から上を延べ面積1㎡あたりで決めていて、1階が広い平屋ほど1㎡に含まれる基礎と屋根が多くなります。軒の出や屋根の形で実際の広さは変わるため、何%上がるかまでは決まりません。2階建てでも延床が広い家は、坪単価が低くても総額は高くなることがあります。
重機が入りにくい敷地や茅葺き屋根の家も坪単価が上がる
傾斜地や前面道路との高低差があると、重機を入れにくくなります。そうした敷地の家や、茅葺き屋根・ベタ基礎の家は、解体費用が高くなる傾向があると周南市も案内しています(周南市「解体費用シミュレーター」)。
重機解体とは、ショベルカーなどの重機で建物を壊す方法です。道が狭くて重機が入れない家では、手壊し解体(人の手で壊す方法)の部分が増え、そのぶん坪単価が上がりやすくなります。茅葺きや土壁の古民家は、一般の木造の坪単価が当てはまりにくい家です。古民家の解体費用で、手壊しや古材(古い家から取り外した柱・はりなどの木材)の扱いを含めた目安が分かります。敷地の条件による上乗せがどの行に入るかは、業者に聞いてみてください。
坪単価に含まれない費用は?塀や物置の撤去・アスベスト・地中埋設物は別の行で足す

本体の行に処分費が入っているかを見てから5社の幅と比べ、残りの行は自分の家に当てはまるものだけを足す(出典: 国土交通省「令和9年度 新営予算単価」の別途計上の注記/周南市「解体費用シミュレーター」/国土交通省ほか「建物の解体工事に必要な主な手続き」)
坪単価で出した額は建物を壊す費用の目安なので、塀や物置の撤去、アスベストの調査・除去、地中埋設物の処理は別の行として足します。建物以外の塀や物置、庭木を取り除く工事を付帯工事、地中から出てくる古い基礎や浄化槽などを地中埋設物と呼びます。
たとえば、ブロック塀と物置が残る家なら、見積書には本体の行とは別に、塀と物置の撤去の行が並びます。アスベスト(石綿)は、古い建材に含まれていることがある鉱物の繊維です。整地(建物を壊したあとに土地を平らにならす作業)も、どの行に入っているかを見ておきます。
| 費用の名前 | 坪単価の外になる理由 | 自分の家で確かめること |
|---|---|---|
| 塀・物置・カーポート・庭木(付帯工事) | 国の取りこわし単価は「移設、障害物の除去」を別に計上 | 塀の長さ、物置や庭木の数 |
| アスベスト(石綿)の調査・除去 | 国の単価はアスベストを含む建材の撤去を別に計上 | 建てた年。調査と除去の行があるか |
| 地中埋設物(古い基礎・浄化槽など) | 国の単価は地中の産業廃棄物などの処理を別に計上 | 以前の建物や浄化槽の有無 |
| 廃材の運搬・処分 | 国の単価は廃棄やリサイクル処理の工事費を別に計上。業者の坪単価は込みの場合もある | 本体の行に処分費が入っているか |
| 重機が入りにくい敷地の割り増し・養生 | 国の単価は特別な養生を別に計上。周南市も高くなる傾向と案内 | 前面道路の幅、高低差 |
| 家財(残置物)の処分 | 家具・家電は工事の前に所有者が処理するよう国が案内 | 家具や家電が残っているか |
データ出典: 国土交通省「令和9年度 新営予算単価」の別途計上の注記、周南市「解体費用シミュレーター」、国土交通省ほか「建物の解体工事に必要な主な手続き」
解体で出る木くずやコンクリートのかけらは、産業廃棄物(事業活動で出るごみ)として、リサイクル施設や処分場へ運ばれます。足し方は、まず見積書の本体の行に廃材の処分が入っているかを見て、本体の単価を木造なら3万〜5万円の幅と比べます。そのうえで表の行を1つずつ自分の家に当てはめ、該当する行だけを足していきます。各行の金額の目安と見積もりの取り方までは、坪単価以外にかかる費用を含めた総額の組み立て方から確かめられます。坪単価が5社の最小値(木造1.8万円)より低い見積もりは、処分費や付帯工事がどの行に入っているかを先に確かめましょう。
坪単価で解体費が高く出た家は、壊す前に買取くんの査定額と比べられる
坪単価で出した解体費が高い家ほど、壊す前に建物付きの査定額を並べると、払ってから売るか、そのまま手放すかを比べられます。建物付きの査定額は、家を壊さずに手放した場合の価格です。
比べるときに見るのは、次の3つです。
- 先に払うお金があるか: 解体するなら、坪単価で出した額に塀やアスベストなどの行を足して払います
- 手放すまでの期間: 解体・売却と進めるか、建物があるうちに手放すか
- 手元に残る額: 更地にして売った額(不動産会社に聞けば目安が分かります)から解体費を引いた額と、建物付きで手放した額
国土交通省の調査では、今後5年程度は空き家のまま持つつもりの世帯に、その理由を聞いています。そのうち47.3%が、「解体費用をかけたくない」を挙げています(国土交通省「令和6年空き家所有者実態調査」)。
解体の見積もりを取れば解体費は確かめられますが、壊さずに手放した場合の価格までは分かりません。延床100㎡なら木造は約91万〜151万円、RC造は約151万〜242万円で、坪単価が高い構造ほど壊す前に用意するお金が大きくなります。
買取くんは、現況買取(建物が建ったままの空き家を、今の状態で買い取ること)を行っています。無料査定は最短6時間以内です(水曜・日曜は次の営業日)。早ければ、坪単価で概算を出したその日のうちに、建物付きの査定額を並べられるんです。他社で買い取れないと言われた状態の悪い築古の家も、買取の対象です。
傾きや老朽、アスベストの疑いがある家も解体せずに査定しますが、解体が必要な家は、解体にかかる費用を見込んで買取価格を決めます。解体費を先に払わずに済む一方、その分は価格に含まれます。先に払うお金・手放すまでの期間・手元に残る額の3つで、解体してから売る場合と並べてみてください。なお、当社は解体工事を請け負っていません。
鉄骨造やRC造で、坪単価で計算した解体費が200万円前後かそれ以上になりそうな実家や、住む予定がなく、壊してから売るか迷っている家に向いています。建て替えて住む、土地を自分で使うと決まっているなら、解体業者の見積もりへ進むほうが早いです。
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解体費用の坪単価についてよくある質問
解体費用の坪単価は延床面積と建築面積のどちらで計算する?
延床面積で計算します。建築面積は、建物を真上から見た広さ(外壁や柱の中心線で囲まれた部分)です。2階建てなら延床面積より小さくなるので、建築面積で計算すると解体費用を低く見積もってしまいます(建築基準法施行令第2条)。
地域で解体費用の坪単価は違う?
地域ごとの目安は、家のある市区町村が解体費用シミュレーターを出していれば、そこで確かめられます。国の取りこわし単価は1つの表で、市区町村ごとの解体の単価は載っていません。神戸市のシミュレーターは、外構の撤去やアスベストの除去、機材を入れにくい場合の割り増しを概算に含めていません(神戸市「建物の解体費用・土地の売却額の試算」)。その分は別の行で足します。
平米単価で書かれた解体の見積もりは坪単価にどう直す?
1㎡あたりの単価を0.3025で割ると、1坪あたりの単価になります(1㎡=0.3025坪)。たとえば、国の木造の取りこわし単価10,840円/㎡は、0.3025で割ると約35,800円/坪です。
買取くんでは、解体費用が高くなりそうな古い家も壊さずに査定してもらえますか?
はい、壊さずに今の状態のまま査定します。値段が付きにくい少額の物件も、買取の対象です。解体が必要な家は解体費を見込んで買取価格を決めるので、査定額は、解体費を払ってから売った場合の手取りと並べて比べられます。査定は無料です。フォームかお電話で、家の所在地と構造をお知らせください。
まとめ
解体費用の坪単価は、解体業者5社のページに載っている値で見ると、木造3万〜5万円、鉄骨造4万〜7万円、RC造5万〜8万円です。延床面積を掛けると、建物を壊す費用が出ます。坪単価で分かるのは建物を壊す費用までなので、処分費が本体の行に入っているかを確かめ、塀・アスベスト・地中埋設物などは当てはまる行だけを足します。まずは書類で延床面積と構造を確かめ、計算した目安と見積書の本体の行を比べてみてください。
買取くんは、宅地建物取引業の免許(東京都知事(1)第107888号)を持つ当社が運営し、地方の物件も含めて全国で空き家を査定・買取しています。坪単価で計算した解体費が大きく、壊すかどうか迷っている家の持ち主に向いています。
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