空き家買取

家の解体費用が払えないときの選択肢6つ|先に出ていくお金で比べる

電卓を手にお札と家計簿を広げたテーブルの前で、困った顔で頭に手を当てる女性(家の解体費用を一度に払えず悩むイメージ)

「解体の見積もり、一度には払えない…」 「解体費用が払えないと、家は手放せないの?」

解体費用で迷っている方は、こんな疑問をお持ちではないでしょうか。解体費用を手元で用意できなくても、売れたお金で払う売り方や建物付きのまま売る方法で、家は手放せます。売るための取り壊し費用は、税金の計算で売った代金から差し引ける費用にも入るんです(国税庁)。手放す3つと工面して壊す3つを、先に出ていくお金で比べます。

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見積もりの解体費を一度に払えないときも、ローンを組む前に家の値段を比べられます。

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家の解体費用が払えないときはどうする?6つの方法と向く人

家を壊す必要があるかで、先に払わずに手放す3つと工面して壊す3つに分け、先に用意するお金と最初の連絡先を示す判定図

「家を壊す必要があるか」で2つに分かれます。手放す3つは解体費を先に用意せずに進められます(売れたお金で払うときは、解体業者が決済日まで支払いを待つことが条件です)。壊す3つは工事前に補助金を申請したうえでローンか分割で払います(出典: 久喜市の解体補助金・空き家活用ローンの案内、建設業法、国税庁の譲渡費用の説明と当社の買取の運用を基に当社作成)

家を壊す必要があるかと先に出せるお金を見て、売れたお金で払う・建物ごと売るか、補助金・ローン・分割で工面するか選びます。前の3つは解体費を先に用意せずに家を手放す方法、後の3つは自分で払って家を壊す方法です。あとに返済が残るかや、家が手を離れるまでの期間も、6つで違います。

方法解体費を払う人と時期先に自分で用意するお金あとに残る負担家が手を離れるまで向く人最初に連絡する先
1. 売れたお金で払う(更地渡し)自分(決済で受け取った代金から)解体業者が決済日まで支払いを待てば不要(待つかは業者しだい)契約がなくなったときの解体費の扱いを決めておく買主が決まり、解体と決済が済むまで更地なら買い手が見込める立地の家仲介の不動産会社
2. 古家付き土地で売る買主(購入後に解体)解体費は不要売れるまでの固定資産税と手入れ買い手が見つかるまで(時期は読めない)時間をかけてでも買い手を探したい人仲介の不動産会社
3. 買取業者に建物ごと売る買取業者(解体費を見込んだ価格で買う)解体費は不要価格に解体費が織り込まれる条件がまとまれば買い手探しを待たない早く手放したい人、傷みが進んで買い手がつきにくい家買取業者
4. 市区町村の補助金自分(工事代金を払い、完了後に補助を受け取る)解体費のほぼ全額(補助は工事のあと)なし(対象と上限は市区町村ごと)家は手元に残る危険な状態の空き家で、市区町村の対象に当てはまる人市区町村の空き家担当の窓口
5. 空き家解体ローン自分(借りたお金で払い、毎月返す)少ない(借入れで用意)返済(久喜市の例で最長10年)と審査家は手元に残る安定した収入があり、壊す必要がある人市区町村の空き家ページに載る提携金融機関
6. 分割・後払いの相談自分(業者と決めた時期に)業者との取り決めしだい残りの支払い家は手元に残る業者が応じ、支払いの見通しが立つ人見積もりを出した解体業者

※ 表は横にスクロールできます。

データ出典: 久喜市の解体補助金・久喜市が掲載する空き家活用ローンの案内・建設業法、国税庁の譲渡費用の説明と当社の買取の運用をもとに当社で作成

どの行を無理なく選べるかは、家の解体費用がいくらになるかで変わります。見積もりがまだなら、坪数と構造から家の解体費用がいくらかかるかを先に見込むと、払える方法と手放す方法をぐっと絞りやすくなりますよ。相続した実家でも、住む予定のない空き家でも、比べ方は同じなんです。

ただし次の4つは、解体費から抜けられる方法に見えて、別の条件がつきます。

  • 相続放棄:放棄したときに家を実際に使っていた(現に占有していた)人には、保存義務が残ります(民法940条)。次の相続人などへ引き渡すまで、家を傷ませないよう管理する義務のことです。実家に住んでいた方は、相続放棄した家の片付けと解体の範囲を確かめておきましょう。放棄だけでは、家の行き先は決まらないからです
  • 国に土地を引き取ってもらう制度(相続土地国庫帰属):建物がある土地は、申請の段階で却下されます(法務省)。壊す前は、上の6つから選ぶことになります
  • 賃貸に出す:解体費の代わりに、貸せる状態に直すリフォーム費が先にかかります
  • 兄弟で相続した家・借地の家:兄弟で相続した家は相続人どうしで解体費をどう分けるか、借地の家は地主に返すときに更地にする条件で、払う人と金額が変わります。6つから選ぶ前に、まず誰が払うかを決めておきましょう

解体費用を先に払わずに家を手放すには?

売れたお金で払う段取り5段階と、解体費の支払日を決済日にそろえる手元のお金の流れを示す図

解体業者が決済の日まで支払いを待ってくれれば、代金を受け取る日に解体費を払う段取りにでき、解体費を先に用意せずに家を手放せます(出典: 国税庁の譲渡費用の説明を基に当社作成)

家を手放すつもりなら、建物ごと売れば解体費を先に用意しなくて済みます。売れたお金で解体費を払う方法も、解体業者が決済の日まで支払いを待ってくれれば同じです。3つの違いは、解体費を誰がいつ払うかと、家が手を離れるまでの期間です。決済の代金から自分が払うのか、買った人があとで払うのか、買取業者が価格に見込むのかで分かれます。

1. 売れたお金で解体費を払う(更地渡しの条件で売る)

更地渡しとは、建物を解体して更地にしてから買主に引き渡す約束のことです。古家付きのまま売りに出し、買主との契約で更地渡しを条件にします。そうすれば売買契約のあとに解体して、決済で受け取る代金から解体費を払えるんです。決済とは、引き渡しと引き換えに残りの代金を受け取る手続きのことです。

ただし、解体業者が決済の日まで支払いを待ってくれることが前提です。待ってくれるかは業者ごとに違うので、売買契約を結ぶ前に解体業者へ確かめましょう。待ってもらえないときは、解体費を先に用意することになります。

古家付きで売り出して、買主から更地での引き渡しを求められたら、次の順で進めます。

順番やること決めておくこと
1古家付きのまま売りに出す更地で渡す形にも応じるか。応じるなら、決済日まで支払いを待つ解体業者がいるかを先に確かめる
2買主と売買契約を結ぶ引き渡し日と、買主の都合で契約がなくなったときの解体費の扱い
3解体業者と契約する支払い日を決済日に合わせ、契約書に書く
4解体する引き渡し日までに終わる日程か
5決済で代金を受け取る受け取った代金から解体費を払う

税金の面では、売るために取り壊した費用は譲渡費用に入ります(国税庁)。譲渡所得とは、売った金額から、買ったときの代金など(取得費)と、売るためにかかった費用(譲渡費用)を引いた利益のことです。売却時に解体費用を差し引く条件を確かめたら、自分の場合の計算は税務署か税理士に聞いてみましょう。当社は、売れたお金で払う方法も、税の計算で不利にはならないと見ています。

壊した後の固定資産税の増え方も、見ておくと安心です。売れる前に解体して1月1日をまたぐと、土地の固定資産税が上がることがあるからです。解体の日程は、引き渡し日から逆算して決めましょう。

⇒ 解体業者が決済日まで支払いを待ってくれれば、買主が決まってから壊す順番で、解体費を先に用意せずに家を手放せます。

2. 古家付き土地として建物ごと売る

古家付き土地とは、古い建物が建ったままの状態で売り出す土地のことです。解体は買主が買ったあとに行うので、売主のあなたは解体費を用意しなくて済みます。

ただ、不動産会社に仲介を頼んで買い手を探すので、いつ売れるかは読めません。売れるまでの間も、毎年の固定資産税と、草木や建物の手入れは続きます。時間をかけてでも買い手を探したい方に向く方法ですね。

3. 買取業者に建物ごと買い取ってもらう

現況買取とは、建物を直したり壊したりせず、今の状態のまま業者に買い取ってもらうことです。買取では業者自身が買主になります。そのため、買い手を探す広告や内覧、買主のローン審査を待たずに話が進みます。

解体が必要な家は、買い取ったあとの解体費を見込んだ価格になります。そのため手元に残る額は、更地にして仲介で売れた場合より少なくなることがあります。手放すまでの短さと金額の差を、並べて確かめておきましょう。

お金を工面して家を壊すなら?補助金・ローン・分割払い

久喜市の補助は延べ床100㎡でも上限30万円、提携ローンは68歳なら最長7年と、工面する3つの条件を並べた図

補助金は面積で出す額が270万円でも上限の30万円までで、受け取りは工事のあとです。ローンは完済時75歳以下の条件から、68歳で借りるなら返済は最長7年です(出典: 久喜市の解体補助金・空き家活用ローンの案内、建設業法を基に当社作成)

家を壊す必要があるなら、工事前に市区町村の補助金を申請し、解体費の支払いは解体ローンか解体業者との分割払いで用意します。3つとも解体費を払うのは自分です。補助金は工事が終わってから受け取り、ローンは返済が残ります。売ってもよい家なら、先に払わずに手放す3つの方法とも比べてみてください。

4. 市区町村の補助金で解体費の一部を減らす

補助金があるか、どんな家が対象か、上限はいくらかは、市区町村ごとに違います。たとえば久喜市の解体補助金は、おおむね1年以上使われていない木造住宅が対象です。木造とは、柱などの骨組みを木で組んだ家のことです。そのうえで、倒壊のおそれがあるなど危険な状態の空き家に絞っています(久喜市)。

補助の額は、工事費の5分の4と、延べ床面積×27,000円の低いほうで、上限は30万円です。延べ床面積とは、各階の床面積を合わせた広さのこと。延べ床面積100㎡の家なら、面積で出す額は270万円ですが、補助は30万円までになります。

工事は交付決定の通知を受けてから始める必要があり、市内に本店か営業所がある業者の工事に限られます。工事が終わったら、契約書と領収書の写しをつけて実績を報告し、そのあとに交付を請求します。

解体補助金の調べ方と申請の順番を読めば、自分の市区町村の制度と申請の流れがつかめます。当社は、補助金を「払った解体費の一部があとから戻るお金」と見ています。解体費はいったん全額を自分で払う前提で考え、見積もりを取ったら契約の前に市区町村の窓口へ相談してください。

5. 空き家解体ローンで借りて払う

空き家解体ローンとは、空き家の解体などに使いみちを絞った、金融機関のローンのことです。市区町村が地元の金融機関と協定を結び、金利を下げている例もあります。久喜市では、市と協定を結んだ信用金庫のローンを市内の空き家に使うと、金利が店頭表示金利から0.2%下がります(久喜市)。船橋市も信用金庫と協定を結び、市内の空き家に使う解体ローンの金利を下げています。鹿児島市では、市の危険空家解体工事補助などを使う人がローンを借りるとき、提携する地元の金融機関が金利を優遇します。

久喜市が載せている案内では、主な条件は次のとおりです(空き家活用ローンの案内)。

  • 借りられる額と期間:10万円以上500万円以内、6か月以上10年以内
  • 担保:不要(無担保)。保証会社(返せなくなったときに代わりに払う会社)の保証を受けられること
  • 金利:変動金利(返済の途中で金利が見直される)
  • 年齢と収入:申込時18歳以上・完済時75歳以下で、安定して続く収入があること
  • そのほか:過去に延滞などの事故がないこと、家の持ち主が本人か同居の配偶者・親・子であること
  • 使いみち:空き家の解体資金に使える一方、事業性や転売目的の利用は除く

たとえば68歳で借りるなら、完済時75歳以下の条件から、返済期間は最長7年です。

当社は、ローンを探すときは金融機関より先に、家がある市区町村の空き家のページを確かめる順番をおすすめしています。協定を結んだ金融機関なら、金利が下がる場合があるからです。返済が何年も続くので、売ってもよい家なら手放す3つとも比べましょう。壊したあと土地を売るつもりなら、その使いみちが対象になるかを申し込む前に金融機関へ確かめてください。

6. 解体業者に分割払いや支払い時期を相談する

分割払いや、売れてから払う後払いに応じるかは、解体業者ごとの判断です。見積もりを頼むときに、支払い方法も一緒に相談しましょう。

建設業法19条は、工事の請負契約を結ぶときに、代金の額や支払いの時期と方法を書面に書いて交わすよう定めています(建設業法)。前払いや、工事が終わったあとの支払いも、その対象です。解体工事も請負契約なので、分割や後払いで合意できたら口約束にせず、回数や支払日が契約書に入っているかを署名の前に確かめてください。売れたお金で払いたいときは、1.の段取りに合わせて支払日を決済日にそろえます。

解体費用を用意できない家も買取くんで建物ごと売れる?

ローンや分割で壊す道と建物付きのまま売る道を3つの軸で比べ、富山市の買取事例を添えた図

建物付きのまま売る道では解体費を先に払わず、解体費の分は買取価格の中で精算します(当社公式サイト掲載の買取事例と買取の運用に基づく)

買取くんは解体前の家を建物付きのまま査定し、解体が必要なら解体費を見込んだ価格で買い取ります。そのため、解体費を先に払う必要はありません。買い取る値段は、家の状態や場所を見て査定で決まります。

解体費用を払えないときは、2つの道のどちらにするかで比べます。1つは、ローンや分割で解体費を用意して自分で壊す方法。もう1つは、解体費を先に払わずに建物付きのまま売り、解体費の分は買取価格の中で精算して代金を受け取る方法です。比べる点は、先に自分で出すお金、あとに返済が残るか、家が手を離れるまでの期間の3つです。

補助金は上限があり、工事が終わってから受け取ります。ローンは審査があり、返済が続きます。古家付きの仲介は売れる時期が読めず、更地渡しは、先に買主が決まり、解体業者が決済日まで支払いを待ってくれることが前提です。

当社の買取実績には、富山県富山市にある戸建ての例があります(公式サイト掲載の事例)。投資用に買った家で、空き家の期間が約8年ありました。建物の状態も悪く、売却活動をしても買い手が見つからなかった家です。この家を、当社が450万円で買い取りました。公式サイト掲載の利用者の声には「やりとりなどもスムーズでこちらが動くことも多くなくよかった」とあります。

当社は、状態が悪く他社では買取不可となった築古の家の買取にも対応しています。解体が必要な家は、買い取ったあとの解体費を見込んで価格を決めます。だから解体費を先に用意しなくても、手放す話を始められるんです。

見積もりの解体費を一度に用意できず、家を残す予定もない。仲介に出しても買い手が見つからない、または売れるまで税金と手入れを続けるのがつらい。そんな状態を早く終わらせたい方に向いています。一方、立地がよく更地なら買い手が見込める場合や、時間をかけても手元に多く残したい場合は、更地渡しや仲介のほうが向いています。

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家の解体費用が払えないときのよくある質問

家の解体費用は分割で払える?

分割払いに応じるかは解体業者ごとに違うので、見積もりの段階で相談します。合意できたら、支払いの回数と期日を契約書に入れてもらいましょう。応じてもらえないときは、空き家解体ローンを使う方法があります。更地渡しの条件で売り、支払日を決済日に合わせる方法もありますよ。

空き家解体ローンの審査は厳しい?

厳しいかどうかは、金融機関と保証会社が申し込みごとに判断します。久喜市が載せている案内では、完済時75歳以下、安定して続く収入、延滞などの事故がないことが条件に並びます。家の持ち主が本人か同居の配偶者・親・子であることも条件で、審査の結果で希望に添えない場合もあると書かれています。完済時の年齢と収入の欄は、申し込む前に確かめておきましょう。

家を解体しないまま放置するとどうなる?

放置しても解体費の負担はなくならず、後に回るだけです。特定空家とは、倒壊のおそれなどがあり、そのままにできないと市区町村が判断した空き家のこと。特定空家や、そうなるおそれがある管理不全空家として勧告を受けると、住宅用地の特例(住宅が建つ土地の固定資産税を軽くする仕組み)が外れます(国土交通省)。同じ国の資料では、特定空家の命令に従わないと50万円以下の過料(行政が科すお金の罰)のおそれもあるとされています。命令に従わないままだと、市区町村が代わりに解体して費用を所有者から取り立てる、行政代執行の対象になることもあります(行政代執行法)。放置した空き家が行政代執行に進むまでの流れを見ると、手を打てる段階がわかります。置いておく間も手入れは続くので、手放す時期を家族で決めておきましょう。

遠方にある実家でも、解体する前に買取くんへ相談できる?

可能です。買取くんは地方の物件も含めて全国に対応し、解体する前の家をそのままの状態で査定します。査定は無料で、売ると決めていなくても相談や査定だけでかまいません。まずは空き家になってからの年数や、建物の傷み具合をお聞かせください。

まとめ

家の解体費用が払えなくても、先に払わずに手放す3つと工面して壊す3つを、先に出ていくお金と手放すまでの期間で比べれば、家の行き先は決められます。補助金やローンを使っても先に払う負担は残り、放置や相続放棄では負担はなくなりません。壊すなら補助金と提携ローンを、手放すなら建物付きの査定額を、まず確かめましょう。行き先が決まれば、止まっていた家族の話し合いも前に進みます。

買取くんは解体前の家を建物付きのまま査定し、買い取るときの仲介手数料は0円です。買い取れない場合も、その理由をお伝えしています。壊すか手放すか決めきれず、先に家の値段を知りたい方に向いています。

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監修

株式会社リアテクス 執行役員 鶴野博之

鶴野 博之

株式会社リアテクス 執行役員

宅地建物取引士(東京)第257503号/賃貸経営管理士/FP2級

一棟投資物件専門の仲介会社で不動産業界に参入後、前職では「訳あり・瑕疵物件」に特化したコンサルティングプログラム責任者として600名以上の投資家の購入から売却までに携わる。自身も再建築不可物件を中心に訳あり物件へ投資し、転売売買から保有物件まで数々の実績を持つ。