「川崎市の空き家、どこが買い取ってくれるの?」 「古い家は、壊してからじゃないと売れない?」
どちらも、売る前に答えを出したい疑問ですよね。市の空家等対策協議会でも、相続した空き家の税の特例が話に出ています。全日本不動産協会川崎支部の委員は「売却時にこの特例を使いたいという相談は多く寄せられています」と話しています(議事録)。市内10社の比較と、壊す前の比べ方、家の事情ごとの頼み先が分かります。
受付時間 10:00〜19:00(水・日曜定休)
川崎区から多摩区まで、市内に事務所がある空き家買取業者10社と買取くん
川崎市の空き家は、自分の家の事情を公式サイトで買取の対象に挙げている会社に頼みます。事情とは、古い木造・前の道が細くて建て替えられない・家財が残る・兄弟の同意がそろわない、といったことです。事情がなければ(下がれば建て替えられる道に面した家も含めて)、仲介と買取の両方を扱う会社で両方の査定を取りましょう。候補は、川崎区・幸区・中原区・高津区・宮前区・多摩区に事務所を置く10社です。
市内には、持ち主が使わず、貸しにも売りにも出していない空き家が20,100戸あります(総務省 令和5年住宅・土地統計調査)。区ごとの値から住宅に占める割合を計算すると、幸区が4.2%で、7区のうちいちばん高いんです。
まずは表の「公式サイトに載っている買取の対象」の列で、自分の家の事情が載っている会社を探しましょう。事情のない家なら、「買取の形」の列で仲介や買取保証も扱う会社を選びます。事務所の近さは、現地を見に来るまで何日かかるかを電話で比べるときの目安です。
古い家を壊すかどうかは次の章で、細い道・名義・市外の家の頼み先はその次の章で答えます。横浜市なども含めた県内の会社は、神奈川県の空き家買取業者18選で比べられます。
この記事は、川崎市の空き家の買取も行う当社(買取くん)が書いています。表と各社の紹介は、買取くんも含めて公式サイトで確かめた事実だけで作りました。表に出てくる言葉は、次の意味です。
- 再建築不可:今の家を壊すと、その土地に新しい家を建てられない土地のことです
- 借地・底地:他人の土地を借りて家を建てている状態が借地(その権利が借地権)、その土地の地主側の権利を底地と呼びます
- 共有持分(持ち分):兄弟などで名義を分けたときの、1人ぶんの取り分
- 残置物:家に残ったままの家具や家電などの家財
- 瑕疵担保責任の免除:売ったあとに傷みや不具合が見つかっても、売主が責任を負わない約束。今の法律では、この責任を契約不適合責任と呼びます
| 業者名 | 特徴 | 川崎市内の事務所 | 公式サイトに載っている買取の対象 | 買取の形 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|
| 買取くん | 投資家300名以上に紹介する仕組みで仲介手数料0円 | 東京都品川区上大崎の本社から対応(全国対応) | 再建築不可・共有持分・底地・借地・相続した空き家・残置物そのまま | 自社での買取と投資家への紹介の両方 | 公式HP |
| 弘商 | 木造戸建ての買取と解体・改修を自社で | 川崎区渡田向町 | 木造戸建て・再建築不可・借地・底地・家具や残置物があるまま | 自社買取 | 公式HP |
| マイ建設 | 宮崎台の支店で買取と分譲 | 宮前区宮崎 | 再建築不可の土地・事故物件・ゴミ屋敷・相続した物件 | 自社買取(賃貸・分譲も) | 公式HP |
| あかつき興産 | 最短2日で現金化と案内 | 幸区堀川町 | 空き家・借地権・事故物件・他社で断られた物件 | 買取と、買主を探す売却 | 公式HP |
| ヒルズエステート | 自社買取は瑕疵担保免除・内覧なし | 中原区小杉御殿町 | 空き家・相続した物件・共有持分の相談 | 自社買取と仲介・買取保証 | 公式HP |
| ウィズダム | 家具や残置物を整理せず引き継げる | 中原区中丸子 | 相続した家・借地権・底地・持ち分 | 仲介と買取保証・自社買取 | 公式HP |
| 成活ハウスサービス | 建築・リノベーションと不動産買取 | 高津区久末 | 空き家・相続した古い住宅 | 自社買取 | 公式HP |
| 川崎不動産売却案内センター | 仲介から自社買取まで | 多摩区登戸 | 土地・空き家・相続した物件 | 仲介と自社買取 | 公式HP |
| アイケイ不動産センター | 全宅連空き家相談員が在籍 | 幸区下平間 | 中古住宅・土地・収益物件 | 賃貸・仲介が中心で買取も | 公式HP |
| 朝日土地建物 登戸店 | 売れなければ買い取る売却保証 | 多摩区登戸 | 一戸建(築30年以内・敷地40㎡以上)・土地・マンション | 仲介が中心・売却保証 | 公式HP |
| Bruder | 3名共有の再建築不可の空き家を買い取った例 | 中原区下小田中 | 再建築不可・共有名義・借地権・残置物あり | 自社買取と仲介 | 公式HP |
※ 表は横にスクロールできます。
並び順は、買い取る家の事情を公式サイトに具体的に書き、自社買取が中心の会社を先にしました。Bruderは神奈川県の記事でも紹介しているので、最後に置いています。評価の順位ではありません。表に麻生区の会社はありませんが、麻生区の家も同じく、家の事情が「買取の対象」の列に載っている会社を選びましょう。
1. 買取くん(株式会社リアテクス)

川崎市で空き家の売却先をお探しなら、当社(買取くん)もぜひご検討ください。
再建築不可・共有持分・借地のように、仲介では買い手がつきにくい家の買取を得意としています。買い手は当社自身か、常時300名以上いる投資家ネットワークの投資家のどちらかです。
おすすめポイント
- 建て替えが難しい家も査定:前の道の関係で建て替えられず(再建築不可)、ほかの会社で断られた → 再建築不可は得意な物件の一つとして査定します
- 壊さず家財ごと引き渡せる:古い家を壊しておらず、家財も残っている → 残置物の撤去やリフォームをせず、今の状態のまま引き渡せます
- 都内などからも頼める:川崎市まで通えない → フォームか電話で頼めて、査定は最短6時間(水曜・日曜は翌営業日)です
名義や相続の手続きが絡むときは、提携する弁護士・司法書士・土地家屋調査士と組んで進めます。
- 該当エリアの拠点:川崎市にも対応(全国対応/オンライン査定)。川崎市内の案件は本社(東京都品川区上大崎2-15-19 MG目黒駅前ビル2階)の対応チームが対応
- 公式サイト:公式HP
2. 株式会社弘商

川崎区渡田向町に不動産事業部がある、木造戸建て・空き家の買い取りと建物の工事をしている会社です(2013年設立)。「再建築不可も買取OK!難しい物件も買取OK!」と掲げ、売りにくい借地・底地の相談も受けています。家具や残置物、庭の木々や雑草類が残ったままでも買い取れるとし、「瑕疵担保責任の負担はありません」と案内しています。
- 特徴:買い取った後の解体やリフォームは、建設事業部が自社で施工する。電話・メール・ZOOMでの遠隔の相談にも対応
- 該当エリアの拠点:不動産事業部(〒210-0841 神奈川県川崎市川崎区渡田向町3-9 フェリスハウス川崎101)(公式の会社案内)
- 公式サイト:公式HP
3. マイ建設株式会社 川崎支店

宮前区宮崎の宮崎台プラザビルに川崎支店を置く、不動産の買取・分譲と賃貸の会社です(2012年設立・本店は横浜市青葉区)。宮前区の不動産買取として「再建築不可の土地や事故物件のご相談も可能」と案内し、ゴミ屋敷やほかの不動産会社で断られた物件の相談も受けています。
- 特徴:高津区の相続したマンションの買取も案内している。買取なら見学者を部屋に入れずに売れる、と同社は説明している
- 該当エリアの拠点:川崎支店(〒216-0033 神奈川県川崎市宮前区宮崎2-12-1 宮崎台プラザビルB103)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
4. 株式会社あかつき興産

幸区堀川町の川崎テックセンターに本社を置く、全国の物件を扱う売却・買取の会社です。「事故物件・リゾートマンション、借地権、投資用」「お住まいの物件、空き家」に幅広く対応すると案内し、他社で断られた物件の相談も受けています。
- 特徴:独自のマッチングで買主を探す売却と、買取の両方を扱う。「最短2日で現金化が可能」と同社は書いている。47都道府県の物件に対応
- 該当エリアの拠点:本社(〒212-0013 神奈川県川崎市幸区堀川町580-16 川崎テックセンター9階)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
5. 株式会社ヒルズエステート

中原区小杉御殿町に本社があり、自社買取と仲介をしている会社です。自社買取の利点として「仲介手数料無料」「売却後の瑕疵担保責任が免除」「購入希望者の内覧を受ける必要がない」「お引き渡しのスケジュールが自由」を挙げています。
- 特徴:仲介で売り出し、売れなければ同社が買い取る「買取保証付きの売却」もある。相続の相談では税理士・弁護士などと連携し、共有持分も合わせて解決すると案内している
- 該当エリアの拠点:本社(〒211-0068 神奈川県川崎市中原区小杉御殿町2丁目97 華報マンション1階)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
6. 株式会社ウィズダム

中原区中丸子のNBF武蔵小杉ビルに本社があり、仲介・買取保証・自社買取をしている会社です(東京支社は品川区大崎)。同社によれば、自社買取なら相続した家の家具や残置物も、整理せずにそのまま引き継げます。同社の記載では、川崎エリアで152現場の実績があります。
- 特徴:買取保証は直接の取引なので仲介手数料がかからず、条件と金額は媒介契約のときに示す。借地権・底地権・私道・持ち分売却などは、提携の顧問弁護士と連携する。査定書は最短2日と同社は書いている
- 該当エリアの拠点:本社(〒211-0012 神奈川県川崎市中原区中丸子13-2 NBF武蔵小杉ビルN棟13階)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
7. 成活ハウスサービス株式会社

高津区久末に本社を置く、建築・リノベーションと不動産の会社です(2018年設立)。不動産買取は「川崎市をはじめ神奈川県全域、東京都の一部地域」が対象で、空き家を直して貸す提案も行っています。
- 特徴:建築・リノベーション・不動産・福祉の事業を自社で一貫して手がける。建て替えられない土地や名義など物件の事情は公式サイトに書かれていないので、電話で確かめる
- 該当エリアの拠点:本社(〒213-0026 神奈川県川崎市高津区久末84番地10)(公式の会社案内)
- 公式サイト:公式HP
8. 川崎不動産売却案内センター(株式会社FUTATABI)

登戸駅から歩ける多摩区登戸に事務所を置く、売却の仲介から自社買取まで扱う会社です。「土地から物件まで幅広く自社買取に対応」と案内し、相続や任意売却の相談も受けています。
- 特徴:お客様の声に、再建築もできず他社で断られた「東京都内の古い空き家」を売った例を載せている(同社の掲載)。代表は公認不動産コンサルティングマスターの資格を持つ
- 該当エリアの拠点:事務所(〒214-0014 神奈川県川崎市多摩区登戸2432-1 BluewaterBuilding7F)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
9. 株式会社アイケイ不動産センター

幸区下平間で、賃貸の店(ホームメイト新川崎鹿島田店)と売買の仲介を中心に、買取も行う会社です。事業内容に中古住宅・土地・収益物件の「仲介および買取業務」を掲げ、トップページでも不動産の買取を受けると案内しています。
- 特徴:有資格者に全宅連空き家相談員が1名いる。川崎区小田4丁目の戸建の引き渡しなど、幸区・川崎区・中原区の売買を載せている。物件の事情は公式サイトに書かれていないので、電話で確かめる
- 該当エリアの拠点:本社(〒212-0053 神奈川県川崎市幸区下平間199番地 KJメゾン鹿島田1階)(公式の会社案内)
- 公式サイト:公式HP
10. 朝日土地建物株式会社 登戸店

1985年創業で、町田市に本社を置く仲介の会社の登戸店です。専任媒介などで3か月以上売り出して売れなければ同社が買い取る「売却保証システム」があり、買い取るかどうかと価格は社内審査で決まります。
- 特徴:一戸建の適用基準は「敷地面積40㎡以上、築30年以内」などで、築年数に応じた制限もある。古い空き家はこの基準を外れやすいので、築年数が浅く事情のない家を比べる先として向く
- 該当エリアの拠点:登戸店(〒214-0014 神奈川県川崎市多摩区登戸2423-1 maruei7 1F)(公式の店舗案内)
- 公式サイト:公式HP
11. 株式会社Bruder

中原区下小田中に本社を置く、土地を買って家を建ててきた会社です(2012年設立)。公式サイトには、3名で共有し、相続登記も済んでいなかった再建築不可の空き家を、他社で断られたあとに同社が買い取った例を載せています。
- 特徴:未登記の借地権の家を登記し、地主と交渉して承諾を得てから売った例もある。「お問合せから最短3営業日での現金化が可能」で、残置物の撤去や古い家の解体にも対応すると同社は書いている
- 該当エリアの拠点:本社(〒211-0041 神奈川県川崎市中原区下小田中3-3-18)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
古い木造の空き家は壊す前に、今のまま買い取る会社の査定と比べる

3,000万円控除の確認書は壊さず売った型136件・壊してから売った型135件とほぼ同数で、解体補助は小田・幸町の2地区だけのため、今のままの査定と更地で売る額を並べて決めます(出典: 川崎市「住宅等不燃化推進事業」「被相続人居住用家屋等確認書について」「第2期川崎市空家等対策計画」を基に当社作成)
川崎市の古い木造の空き家は、壊す前に「壊して更地で売る場合」と「今のまま買い取ってもらう場合」の手元に残る額を比べてから決めます。更地の額は解体の見積もりと、仲介も扱う会社に聞く更地の売り出し価格から出し、今のままの額は買取の査定で出します。
市が空家の所有者に聞いた調査(平成30年度)で、困っていることへの回答は177件ありました。そのうち28件(15.8%)が「解体すると固定資産税が上がってしまう」を選んでいます(第2期川崎市空家等対策計画)。家が建つ土地は、固定資産税が安くなる決まりがあります。これを住宅用地特例と呼びます。更地にすると、この特例が外れるんです。税額の計算は、空き家の固定資産税に載せています。
市が解体費を補助するのは、川崎区小田周辺と幸区幸町周辺の「不燃化重点対策地区」にある古い建物だけです(川崎市住まい助成制度等ご案内)。それ以外の地域では、解体費を自分で用意することになります。たとえば都内に住み、川崎区の古い木造の実家を相続して壊すか迷っているなら、まず実家がこの2地区に入るかを確かめましょう。
市の解体補助は小田・幸町の2地区の古い建物だけで、上限100万円
補助の対象は、川崎区小田周辺(約91ha)と幸区幸町周辺(約37ha)にある古い建物です。昭和56年5月31日以前に工事を始めた建物か、2階建以下で耐用年数(木造なら22年)を過ぎた木造などが当たります(支援制度のご案内)。令和8年4月からは個人だけが対象になり、法人は使えません(住宅等不燃化推進事業)。
補助の額は、①工事費の3分の2、②延べ面積×1㎡あたり2万円の3分の2、③100万円のうち、いちばん低い額です。延べ面積80㎡の木造で、解体の工事費が仮に200万円(税抜)だとします。①は約133万円、②は約107万円なので、③の100万円が補助の額になります。家財の撤去費は、この工事費とは別です。
申請は、工事に着手する前に出す決まりです。事前相談書と補助対象確認申請書を出して、概ね1か月の事前審査を受けてから工事に入る流れです。問い合わせ先の電話は044-200-2731です。なお2地区では、戸建て2階建てのような小さな建物を新しく建てるときにも、燃えにくくする規制がかかります。
2地区の外では、市の解体補助がありません。壊してから売るなら、解体費と家財の撤去費を先に払い、住宅用地特例も外れます。⇒その費用を売値で取り戻せるかは、壊す前に今のままの査定と並べて確かめましょう。解体費の目安は、家の解体費用にまとめています。
3,000万円控除は、売った後に買主が壊すか耐震改修する売り方でも対象
亡くなった親などが住んでいた家を相続して売ったとき、一定の条件で利益から最大3,000万円を差し引ける特例があります。これが相続空き家の3,000万円特別控除です。ここでいう利益(譲渡所得)は、売った値段から、買った値段や売るための費用を引いた額のことです。
令和6年1月1日以降の売却なら、家を残したまま売っても対象になります。売買契約に基づいて、買主が翌年2月15日までに取り壊すか耐震改修をすればよいんです(被相続人居住用家屋等確認書について)。控除に要る市の確認書の申請は、令和7年度に273件ありました。内訳は次のとおりです。
- 売った後に買主が壊すか耐震改修をした型(様式1-3):136件(すべて取り壊し)
- 壊してから土地だけを売った型(様式1-2):135件
- 耐震性のある家のまま売った型(様式1-1):2件
買主が壊すか耐震改修をすれば、自分で壊さずに売っても特例は使えます。壊してから売る人も、ほぼ同じ数いるんです。どちらが手元に多く残るかで選びましょう。相続人が3人以上なら、控除は1人2,000万円までです。適用は令和9年12月31日までの売却で、市は確認書を「制度適用を確約する書類ではありません」としています。要件の一覧は3,000万円特別控除で確かめ、個別の判断は税務署か税理士にご相談ください。
市の協議会では、東京地方税理士会川崎南支部の委員がこんな例に触れています。施設に入った親の家を貸すと特例が使えなくなるため、空き家のまま置かれるというものです。買主が壊すか耐震改修をするか、いつまでにするかは契約で決めるので、後の章の5で聞きましょう。
壊さずに売るなら、家財ごと今の状態で買い取る会社へ
片付けや修繕、解体をせずに、今の状態のまま買い取ること。これを現況買取と呼びます。表の会社のうち、今のまま買う・買った後に壊すと公式サイトに書いているのは次のとおりです。
- 家具や残置物があるまま買う:弘商(家具や残置物、庭の木々や雑草類が残っていても可)・ウィズダム(自社買取なら家具や残置物を整理せずに引き継げる)・買取くん(今の状態のまま引き渡し)
- 買った後の解体まで自社で行う:弘商(建設事業部が自社で施工)・Bruder(残置物の撤去と解体に対応)
撤去費や解体費を査定額から差し引くかは、会社ごとに違います。後の章の3で確かめましょう。家財の処分の段取りは、残置物とはも見てみてください。
細い道に面した家、兄弟で名義を分けた家、市外から通う家の頼み先

市の調査で二人以上の共有は20.5%、東京都に住む所有者は19.4%。自分の家の事情に当たる行の会社2社以上に査定を頼みます(出典: 「第2期川崎市空家等対策計画」・川崎市「道路について」・法務省・各社公式サイトを基に当社作成)
細い道に面した家は、建て替えられないと市で確かめた家(再建築不可)だけを、再建築不可を買取の対象に挙げる会社へ頼みます。下がれば建て替えられる道(建築基準法42条2項の道路)の家は、事情のない家と同じく仲介と買取の両方で査定を取りましょう。兄弟の同意がそろわず自分の取り分だけ売るなら持ち分を買う会社へ、市外から通う家は今のまま引き渡せる会社へ頼みましょう。兄弟全員が売ると決めた家は、相続登記で名義をそろえれば、事情のない家と同じく仲介と買取の両方の査定を比べられます。
細い道でも下がれば建て替えられる家は両方の査定、建て替えられない家は再建築不可を買う会社へ
市で建て替えられないと分かった家は、再建築不可を公式サイトで扱っている弘商・マイ建設・Bruder・買取くんに査定を頼みます。道路の種別は、その前に市の窓口で確かめておきましょう。
市の空家等対策計画は、JR南武支線の沿線について「狭あい道路や経年化した木造住宅が多く、密集市街地が市域で最も集中」と書いています。家を建てる土地は、建築基準法上の道路に2m以上接していなければなりません。これが接道義務です(接道義務について)。満たせない土地は、今のままでは建て替えられない再建築不可になります。ただし、43条2項2号の許可を受ければ建てられる場合もあり、事前の相談が要ります。
幅4m未満の道に面した土地で建て替えるときは、道の中心から2m下がった位置までしか建てられません(狭あい道路拡幅整備事業)。前の道が狭いだけなら、下がれば建てられることもあり、再建築不可とは限らないんです。その場合は、下がった分だけ敷地が狭くなります。確かめる順は次のとおりです。
- 「ガイドマップかわさき」で、家の前の道の種別の見当をつける(参考図で、公の証明には使えない)
- 建築審査課の窓口で指定道路図を確かめる。窓口は予約制で、希望日の3開庁日前まで予約できる。電話では道路の種別に答えていない(道路について)
- 建て替えられない見込みなら、上の4社に査定を頼む
- 下がれば建て替えられる道なら、事情のない家と同じく仲介と買取の両方で査定を取る(この章の最後の節)
再建築不可の家の売り方は、再建築不可物件とはで詳しく紹介しています。
兄弟で名義を分けた家は、全員が売ると決めたら両方の査定を、取り分だけなら持ち分を買う会社へ
市が空家の所有者に聞いた同じ調査では、「自身を含め二人以上で共有」が20.5%、「相続協議中のため所有状況が未確定」が5.0%でした。家全体を売るには、名義人全員の同意が要ります。
全員が売ると決めたら、まず名義をそろえましょう。相続で家を受け継いだと知った日から3年以内に名義を書き換えることが、令和6年4月1日から義務になりました。これを相続登記の義務化と呼びます。それより前の相続は令和9年3月31日までが期限で、正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の可能性があります(法務省)。名義がそろえば、事情のない家と同じく、仲介と買取の両方の査定で比べられます。ヒルズエステートは、相続の相談で共有持分も合わせて解決すると案内しています。
1人でも反対していれば、家全体を売る話は止まります。それでも、自分の取り分(共有持分)だけなら1人で売れます。持ち分の売却を公式に挙げるのは、ウィズダム(顧問弁護士と連携)と買取くんです。Bruderは、3名で共有していた空き家を買い取った例を載せています。ただ、取り分だけを売ると、全員で家ごと売るより値段は下がりやすくなります。
持ち分の売り方は共有持分とは、実家を売る流れは実家の売却が参考になります。なお市の解体補助も、持ち主の個人か、その承諾を得た個人が申し込む決まりです。
市外から通う家は、今のまま引き渡せる会社へ
同じ調査では、所有者の4割以上が市外に住み、東京都が19.4%、県内の他市が13.4%でした。空家になった理由でいちばん多かったのは「相続したが、他に自分の家があるため」の27.2%です。
離れて住んでいると、片付けや立ち会いのたびに通うのは大変ですよね。遠くからの相談を公式に案内している会社は、次の3つです。
- 弘商:電話・メール・ZOOMで相談できる
- Bruder:遠方でも無料で訪問査定に来る
- 買取くん:全国対応で、書類は後からでよい
家財を片付けに通わずに済む会社は、前の章の最後の節で挙げました。市の相談窓口は、よくある質問で紹介します。
道や名義に事情のない家は、仲介と買取の両方を扱う会社で2つの査定を取る
建築基準法上の道路に2m以上接し、名義もそろい、片付けも済む家なら、仲介と買取の両方を扱う会社に2つの査定を頼みます。下がれば建て替えられる道に面した家も、ここに入ります。手元に残る額と、売れるまでの期間を並べて決めましょう。仲介で一定の期間売り出し、売れなければその会社が買い取る約束を「買取保証」といいます。
- ヒルズエステート:自社買取と仲介。売れなければ買い取る「買取保証付きの売却」もある
- ウィズダム:仲介と買取保証、自社買取
- 朝日土地建物 登戸店:売却保証。一戸建は築30年以内・敷地40㎡以上などの基準がある
- 川崎不動産売却案内センター:仲介と自社買取
- あかつき興産:買主を探す売却と買取
- アイケイ不動産センター:賃貸・仲介が中心で、買取も行う
仲介は、広告や内覧、買い手のローン審査を待つ期間がかかります。一方で買取の価格は、仲介より低くなりやすいんです。当社も買取の会社なので、ここははっきり書いておきます(理由は空き家の買取相場が仲介より安い理由)。県全体の売り方は、神奈川県の空き家売却で比べられます。
2社に査定を頼むときに電話で聞く5つと、答えの比べ方

古い家は費用と買主の取り壊し、建て替えられない家や名義に事情がある家は買取の可否と引き渡し後の責任を先に聞き、2社の答えを並べて比べます(当社作成)
査定を頼む前に、現地を見に来る日・家の事情を買い取るか・かかる費用・引き渡し後の責任・買った後に建物を壊すか耐震改修をするかの5つを電話で聞きます。2社以上の答えを並べて比べましょう。
5つすべてを満たす会社を探す必要はありません。古い家なら3と5、建て替えられない家や名義の事情がある家なら2と4を先に聞きましょう。事情のない家なら、2の代わりに「仲介で売り出す価格と、買い取る価格の両方を出せるか」を最初に聞いてください。買取保証なら、買い取る価格と売り出す期間も確かめます。
公式サイトを並べただけでは、どこに何を聞けば違いが分かるのか迷いますよね。各社の差は公式サイトだけでは見えないので、同じ質問を2社にするのが早道です。
1. 現地を見に来る日と、査定額が出る日
比較表に入れなかったのは、日数を公式サイトに書く会社が少なく、数える区間もそろっていないからです。あかつき興産は現金化まで最短2日、ウィズダムは査定書の提示まで最短2日、Bruderは問い合わせから現金化まで最短3営業日と書いています。日付で答えてくれるかを比べましょう。
2. 家の事情を買い取るか、買い取った例はあるか
前の道の関係で建て替えられない・家財が残る・兄弟の同意がそろわず取り分だけ売る、のどれに当たるかを先に伝えます。下がれば建て替えられる道の家は、事情のない家として聞きましょう。Bruderのように、共有の再建築不可の空き家を買い取った例を公式サイトに載せる会社もあります。答えが「見てから」だけなら、何を見て決めるのかも聞いておきましょう。
3. かかる費用と、更地にした場合の売り出し価格
仲介手数料や査定料のほか、解体費や家財の撤去費を査定額から差し引くかを聞きます。仲介も扱う会社には、更地にした場合の売り出し価格も出せるかを聞きましょう。小田・幸町の2地区なら、市の補助を使って壊したときに残る費用も並べます。
4. 引き渡した後の責任を免除できるか
表の前で触れた契約不適合責任を、免除できるかを聞きます。弘商とヒルズエステートは、自社買取なら瑕疵担保責任を負わなくてよいと公式サイトで案内しています。古い家ほど、免除の範囲をどう決めて契約書に書くかまで確かめましょう。
5. 買った後に、翌年2月15日までに建物を壊すか耐震改修をするか
3,000万円控除を使って家を残したまま売るなら、買主が翌年2月15日までに壊すか耐震改修をすることが条件です。市の確認書では、様式1-3にあたる売り方になります。そのどちらかを契約書に書けるかを聞きましょう。
| 見るところ | 電話で聞くこと | 答えの比べ方 |
|---|---|---|
| 訪問と査定の日 | 現地を見に来られるのはいつ。査定額はいつ出ますか | 日付で答えた会社を残す |
| 家の事情 | 建て替えられない家や、兄弟の同意がそろわず自分の取り分だけを売る場合も買い取りますか。例はありますか | 「見てから」だけで終わらないか |
| 事情のない家 | 仲介で売り出す価格と、買い取る価格を両方出せますか | 両方の額から仲介手数料などを引き、手元に残る額と売れるまでの期間で比べる |
| 費用 | 解体費・家財の撤去費を査定額から引きますか。仲介手数料は。更地にした場合の売り出し価格も出せますか | 壊して売る額と今のまま売る額を、手元に残る額で比べる |
| 引き渡し後の責任 | 契約不適合責任は免除できますか。範囲はどう決めますか | 免除の有無と範囲を契約書に書くか |
| 建物の取り壊し | 買った後に、翌年2月15日までに壊すか耐震改修をしますか。それを契約に書けますか | 3,000万円控除を使うなら、どちらかを契約に書けると答えた会社を残す |
買取業者の選び方の全体は、空き家買取業者の選び方で確かめられます。
再建築が難しい古い空き家の依頼先に、買取くんという選択肢
前の道の関係で建て替えられない家(再建築不可)や、壊さず家財ごと手放したい古い実家なら、再建築不可や共有持分を得意とし、今の状態で買い取る当社が合います。前の章で挙げた家の事情・費用・引き渡し後の責任・買った後の取り壊しを、当社の事実で順に確かめていきます。
品川区上大崎の本社から、川崎市の空き家にも対応
買取くん(株式会社リアテクス)の本社は、目黒駅から歩いて2分の品川区上大崎にあります(会社情報)。川崎市の空き家も、この本社のチームで担当しています。宅地建物取引業の免許番号は、東京都知事(1)第107888号です。
買い取れるかどうかと金額の目安は、担当者が登記・図面・現地の状況を確認して判断します。何日後に現地を見るかは、査定を申し込むときに電話で確かめられます。物件の所在地と今の状況をフォームか電話で伝えれば相談を始められ、書類は後からで大丈夫です。
再建築不可・共有持分が得意で、買い取れない場合も理由を伝える
買取くんは、再建築不可・共有持分・底地・借地・相続した空き家などを得意としています(買取くんの事業紹介)。細い道に面して建て替えられない家も、兄弟の同意がそろわない家の取り分だけでも、査定を受けられます。買い取れない場合もその理由をお伝えし、しつこい営業はいたしません。
壊さず家財ごと引き渡せて、近所にも知られにくい
残置物の撤去やリフォーム、クリーニングをせずに、今の状態のまま引き渡していただけます。撤去にかかる分を買取額にどう反映するかは、査定を申し込むときに電話で確かめられます。契約不適合責任を免除する契約も可能です(免除の範囲は物件の状況・契約条件により、契約時に個別に定めます)。物件情報をポータルサイトなどに載せないので、ご近所や知人に知られずに手放したい方にも対応できます。
2地区の外では市の解体補助がなく、壊してから売れば解体費と撤去費を先に払うことになります。壊す前に今のままの査定額を出せるので、更地で売る場合の額と並べて決められます。買った後に壊すか耐震改修をするか、その時期は、契約の前に担当者へ確かめてください。
300名以上の投資家に紹介する仕組みだから、仲介手数料0円で最短3日
物件ごとに、当社が買主になるか、常時300名以上いる投資家ネットワークの投資家へ紹介するかを決めます。収入源は投資家から受け取る紹介手数料なので、売主様から仲介手数料はいただきません。広告で買い手を探す期間がないため、売却は最短3日でまとまります。無料の査定は早ければ6時間で出て、水曜・日曜は次の営業日に対応します。
建て替えられない家や名義で話が止まった家、通えない古い実家を持つ人に向く
次のどれかに当てはまる方は、一度ご相談ください。
- 市の窓口で、家の前の道が建築基準法の道路でない、または道路に2m接していないと分かった
- 兄弟の同意がそろわず、自分の取り分だけを手放したい
- 都内などに住み、片付けや解体のために川崎市まで通えない
当社は、東京都北区で築50年を超えて傾きのある家を、4,400万円で買い取りました(公式サイトに載せている事例で、川崎市の事例ではありません)。窓口役のご家族は「平日の日中は動けず電話もあまりできない」状況でした。それでも「土曜日も動いてくださり、さらにはSMSでのやり取りもしてくださりました」と声を寄せてくださっています。
一方で、道路も名義も問題がなく、時間をかけて高く売りたい方には、仲介も扱う市内の会社のほうが向いています。
受付時間 10:00〜19:00(水・日曜定休)
川崎市の空き家の売却でよくある質問
川崎市の空き家を売りたいとき、市が紹介してくれる相談先はありますか?
あります。市の「すまいの相談窓口」(川崎市住宅供給公社)が、空家の売却などの相談を受けています。市と協定を結んだ12の専門家団体にもつないでくれます(空家相談について)。電話は044-244-7590で、受付は平日の8時30分〜12時と13時〜17時です。専門家団体との個別相談は初回無料ですが、無料の範囲は団体ごとに違います(市のよくある質問)。
川崎市の空家マッチング制度で、空き家を売ることはできますか?
できません。地域交流や福祉、子育て支援などに空家を使いたい団体と所有者をつなぐ、試行中の制度です。市は「川崎市では空家バンクを設置しておりません」と明記し、住む家を探す個人には民間の不動産事業者を案内しています(空家マッチング制度)。売るなら、上のすまいの相談窓口か表の会社に相談しましょう。
川崎市の空き家の3,000万円控除の確認書は、売ってからいつ受け取れますか?
売った日以降に申請でき、交付まで通常1週間から10日ほどかかります。窓口は市役所本庁舎18階の住宅整備推進課で、窓口で申請するときは電話で日時を予約します。郵送や電子申請もできます。共有名義なら相続人ごとに申請書が要るので、確定申告の期限を見て早めに出しましょう。
川崎市の空き家の前の道が建築基準法の道路かどうか、電話で聞けますか?
電話では答えていません。まず「ガイドマップかわさき」の参考図で見当をつけ、建築審査課の窓口で指定道路図を確かめます。窓口相談は予約制で、LoGoフォームでも相談できます。道路に2m接していない土地で建てたいときの43条2項2号の許可は、事前の相談が要ります。
買取くんでは、川崎市の建て替えできない空き家の査定もお願いできますか?
できます。再建築不可は、当社が得意とする物件の一つです。登記や図面、現地の状況を担当者が見て、買い取れるかと金額の目安をお伝えします。買い取れない場合も、その理由をご説明します。市の窓口で道路の種別を確かめたら、その結果を添えてご相談ください。
まとめ
川崎市の空き家は、古い木造・建て替えられない道・兄弟の同意がそろわない名義・家財といった家の事情を買取の対象に挙げる会社へ頼みます。下がれば建て替えられる道の家は、仲介と買取の両方で比べます。古い家は壊す前に、更地で売る額と今のまま売る額を比べましょう。市の解体補助は小田・幸町の2地区だけ、3,000万円控除は買主が壊すか耐震改修をする売り方でも対象になりえます。道の種別・名義・家財の量を書き出し、「買取の対象」が合う2社に電話しましょう。県内の会社は神奈川県の空き家買取業者18選で探せます。
買取くん(宅建免許 東京都知事(1)第107888号)は、再建築不可と共有持分を得意とし、残置物を片付けずに引き渡せる会社です。建て替えられない家や名義で売り先が決まらない実家に合います。
受付時間 10:00〜19:00(水・日曜定休)

