「北区の空き家、買い取る会社はどこにあるの?」 「家の前が道路じゃない北区の家も売れる?」
この2つにお答えしますね。東京都北区の空家等対策計画(平成30年)では、持ち主の相談は税金と相続が大半で、ほとんどが家を売ったときの税の特例(3,000万円控除)の質問でした。売るつもりの方が多いんです。区内外の17社と買取くんを比べ、事情ごとの頼み先をお伝えします。都内全体は東京都の空き家買取業者31選へ。
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北区の空き家を買い取る17社と買取くん|区内11社・区外6社の比較表
北区の空き家は、道路に接していない・借地・共有名義・家財が残るといった事情があれば、その家を公式サイトで買取の対象に挙げる会社へ頼みます。事情がなければ、仲介と買取の両方を扱う会社で両方の査定を取り、手元に残る額と売れるまでの期間で比べます。候補は、赤羽・志茂・昭和町・王子・上十条に事務所がある区内11社と、豊島区などに本社がある区外の6社です。
区内11社のうち8社は、赤羽駅の周り(赤羽・赤羽南)に事務所があります。でも区の調査(平成28年度)では、空家等は赤羽西・赤羽東に計485棟ありました。王子西・王子東にも計454棟、滝野川西・滝野川東にも計310棟です(計は当社の算出)。王子や滝野川の家から見ても、区内の会社の多くは同じ赤羽にあるので、近さでは選び分けにくいんです。近さは「家を見に来るまで何日かかるか」を電話で比べる目安にしてください。
事情のある家は表の「買い取る家」の列を、事情のない家は「買取の形」の列を見ます。家の事情ごとの頼み先は、次の2つの章でくわしくお伝えします。
ここからの比較は、北区の空き家も買い取っている当社(買取くん)がまとめたものです。当社を含む18社とも、公式サイトに書かれた事実だけで並べました。表の言葉は次の意味です。
- 再建築不可:今の家を壊すと、その土地に新しい家を建てられない土地のことです
- 借地・底地:他人の土地を借りて家を建てている状態が借地(その権利が借地権)、その土地の地主側の権利が底地(そこち)です
- 共有持分:兄弟などで名義を分けたときの、1人ぶんの取り分のことです
- 残置物:家に残ったままの家具や家電などの家財のことです
- 既存不適格:建てた後に決まりが変わり、今の基準に合わなくなった建物のことです
- 買取保証:仲介で一定期間売り出し、売れなければその会社が買い取る仕組みです
| 業者名 | 特徴 | 事務所(区内/区外) | 公式サイトに載っている買い取る家 | 買取の形 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|
| 買取くん | 訳あり物件の買取。投資家300名以上のネットワーク | 区外(品川区上大崎の本社。全国対応・オンライン査定) | 再建築不可・借地・底地・共有持分・相続した空き家・残置物あり | 自社での買取と投資家への紹介の両方。仲介手数料0円 | 公式HP |
| LIXIL不動産ショップ TOKYO ESTATE | 北区中心の売却・買取。城北エリア累計査定5,000件 | 赤羽2丁目 | 再建築不可・借地・底地・残置物あり・事故物件 | 自社買取+買取保証 | 公式HP |
| トウリハウジング | 1997年設立。北区で売買・賃貸管理 | 赤羽2丁目 | 家財が残る家・借地・相続した家 | 自社買取+仲介+買取保証 | 公式HP |
| 彦や不動産 | 「空き家対策本部」で実家・空き家の相談 | 赤羽南1丁目 | 家財が残る家・古い家 | 直接買取+仲介+買取保証 | 公式HP |
| センチュリー21大正ハウジング | 相続・任意売却・リースバックの相談 | 昭和町2丁目 | 借地・共有持分・相続した家 | 直接買取+仲介 | 公式HP |
| ハウス・トゥ・ハウス・ネットサービス | 赤羽中心の店舗網。売買事業部は上十条 | 赤羽1丁目(本社)・上十条2丁目 | 借地・底地・相続した家 | 買取+仲介 | 公式HP |
| ベストセレクト 赤羽支社 | 創業41年の売買専門会社 | 赤羽1丁目 | 訳あり物件・現状のままの家 | 直接買取+仲介 | 公式HP |
| 森住建 | 自社リフォームで買い取った家を再生 | 赤羽1丁目 | 売買しづらい物件・相続した家 | 買取+買取保証+仲介 | 公式HP |
| WiseRoom | 士業と連携した相続の無料相談 | 王子2丁目 | 相続した家 | 買取+仲介 | 公式HP |
| 飯田産業 赤羽営業所 | 分譲住宅会社の土地・戸建て買取窓口 | 赤羽1丁目 | 土地・戸建て | 自社買取 | 公式HP |
| オネスト不動産 | 志茂の売却・購入のワンストップ | 志茂3丁目 | 種類の記載なし(電話で確認) | 直接買取+仲介 | 公式HP |
| 福屋不動産販売 赤羽店 | 90店舗以上の売買チェーン | 赤羽1丁目 | 種類の記載なし(電話で確認) | 関連会社が買主(仲介手数料なし) | 公式HP |
| 東京土地開発 | 再建築不可・底地の買取。北区上十条・志茂の買取記録 | 区外(豊島区南池袋) | 再建築不可・借地・底地・共有持分・既存不適格 | 自社買取 | 公式HP |
| SQUARE ESTATE | 2021年設立の買取会社 | 区外(豊島区南池袋) | 再建築不可・借地・共有持分・事故物件(自然死) | 自社買取 | 公式HP |
| 都心地所 | 取り扱いの難しい物件の買取が本業 | 区外(豊島区東池袋) | 再建築不可・立ち退き・老朽化した家・事故物件 | 自社買取 | 公式HP |
| 住宅一家 | 戸建用地・中古戸建の買取。北区東十条の取引事例 | 区外(豊島区東池袋) | 中古戸建・再建築不可 | 買取+仲介+買取保証 | 公式HP |
| 第一土地建物 | 再建築不可の専門。北区滝野川の買取実績 | 区外(世田谷区用賀) | 再建築不可・既存不適格 | 自社買取 | 公式HP |
| クランピーリアルエステート | 共有名義の専門。北区の共有持分1/2を買取 | 区外(中央区築地) | 共有持分 | 持分の自社買取 | 公式HP |
※ 表は横にスクロールできます。
表は区内の会社を先、区外の会社を後に並べました。評価の順位ではありません。
1. 買取くん(株式会社リアテクス)

北区で空き家の売却先をお探しなら、当社(買取くん)もぜひご検討ください。
当社は、道路に接していない家や借地の家、兄弟で名義を分けた家のように、仲介では買い手が付きにくい空き家を買い取っています。買い手になるのは、当社自身か、当社が紹介する投資家です。
おすすめポイント
- 地元で断られた家も査定:「建て替えできない家」と言われて断られた → 再建築不可は当社の得意な物件なので、そのまま査定します
- 家財も建物も今の状態で:仏壇や家具が残り、壊すかどうかも決められない → 片付けや解体をせずに引き渡せます
- 区の外からでも頼める:北区の実家に通う時間が取れない → フォームか電話で申し込め、査定は最短6時間(水曜・日曜は翌営業日)です
宅地建物取引業の免許は、東京都知事(1)第107888号です。
- 該当エリアの拠点:都内の本社(東京都品川区上大崎2-15-19 MG目黒駅前ビル2階)の対応チームが北区の案件を受け持ちます(全国対応・オンライン査定)
- 公式サイト:公式HP
2. LIXIL不動産ショップ TOKYO ESTATE(株式会社TOKYO ESTATE)

赤羽2丁目の会社で、北区を中心に豊島区・板橋区・練馬区・文京区まで扱います。長年放置した空き家や残置物が散らかった家、雨漏りのある家も「そのままの状態で買取りが可能」と書いています。北区の再建築不可の戸建に、買取保証を付けて売り出した解決事例も載せています。
- 特徴:城北エリアの累計査定は5,000件を突破(同社の公式記載)。借地権・底地・再建築不可・事故物件の売却ページがある
- 該当エリアの拠点:〒115-0045 東京都北区赤羽2-7-1 ロールブラン赤羽6F(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
3. 株式会社トウリハウジング

1997年の設立から北区で売買を続ける、赤羽2丁目の会社です。「トウリハウジングが買主として、直接お客様の不動産を買取ります」と書き、家財を残したまま売る売主も大勢いると案内しています。借地の家は地主の承諾が要るのが一般的、というのが自社のQ&Aの説明です。
- 特徴:一定期間売れなかった場合の買取保証がある。北区向けの買取サイト「北区不動産売却エージェント」も運営
- 該当エリアの拠点:〒115-0045 東京都北区赤羽2丁目16番10-202号 エバーグリーン(公式サイト)
- 公式サイト:公式HP
4. 株式会社彦や不動産

赤羽南1丁目の会社で、北区の実家や空き家の相談を「空き家対策本部」の名前で受けています。片付いていない家や古い家も、今の状態のまま売却・買取できると案内しています。家具や荷物が山積みでもそのまま査定し、残置物の撤去も同社でまとめて手配します。
5. センチュリー21大正ハウジング(株式会社大正ハウジング)

平成7年6月に設立した、昭和町2丁目の会社です。北区・荒川区・足立区・豊島区を中心に、相続・任意売却・借地権の売却・持分の買取を扱っています。会社概要の事業にも、共有持分の買取を挙げています。
- 特徴:同社が直接買い取る場合は仲介手数料がかからない。仲介と、売った後も家賃を払って住み続けるリースバックも扱う
- 該当エリアの拠点:〒114-0011 東京都北区昭和町2-5-4 大正ビル2階(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
6. ハウス・トゥ・ハウス・ネットサービス株式会社

赤羽1丁目に本社を置き、赤羽を中心に賃貸の店舗を広げている会社です(トップ画像の表記で全22店舗)。上十条2丁目の売買事業部は、「売買仲介・不動産買取・ご相続相談・借地権底地権コンサルティングの専門店舗」と案内しています。
- 特徴:会社概要の事業に、借地権・底地権の売買を挙げる
- 該当エリアの拠点:本社(〒115-0045 東京都北区赤羽1丁目6-5 KAZAMAビル)・売買事業部(〒114-0034 東京都北区上十条2丁目27-1 ザ・タワー十条1F)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
7. 株式会社ベストセレクト 赤羽支社

赤羽駅北改札東口の一番街の先にある、売買専門会社の支社です。北区・板橋区・荒川区が中心です。創業41年の会社として直接買取と「現状のままで買取り」を案内し、仲介と買取それぞれの良し悪しを説明してから方法を提案すると書いています。
8. 株式会社森住建

赤羽駅前の会社です。「ひと癖ある物件」を自社のリフォーム事業部で直して売る一貫体制を、買取価格に反映させるのが強みだと書いています。「売買しづらい物件、相続案件などもご対応可能」とも案内しています。
- 特徴:買取制度と買取保証制度がある。店舗に二級建築士がいて、英語・中国語にも対応
- 該当エリアの拠点:〒115-0045 東京都北区赤羽1丁目1-6 赤羽駅前第2ビル2F(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
9. 株式会社WiseRoom

王子2丁目の会社で、相続した不動産の買取と仲介を、東京23区・埼玉・千葉で扱っています。弁護士・税理士・司法書士・土地家屋調査士と連携した、無料の相談窓口があります。買い取る家の種類はくわしく書かれていないので、家の事情は電話で伝えましょう。
10. 株式会社飯田産業 赤羽営業所

分譲住宅を建てる会社の、赤羽1丁目にある営業所です。土地・戸建ての売却相談窓口で、買い取れるかどうかと、その金額を説明すると案内しています。相談は基本的に買い取りだけです。地域・地形・価格・売却条件によっては買い取れない場合もあると、同社は明記しています。
11. 株式会社オネスト不動産

志茂3丁目の会社で、北区で不動産を直接買い取り、早く現金にする方法を提案しています。通常の売却・購入と直接買取の両方を扱います。買い取る家の種類は書かれていないので、事情のない家で仲介と買取の両方の額を聞きたいときの相談先になります。
12. 株式会社福屋不動産販売 赤羽店

90店舗以上を持つ売買チェーンの赤羽店で、「【買取】に力を入れております」と案内しています。近所の人に知られたくない方や、早く売りたい方に向けた案内です。買主は同社の関連会社で、同社は仲介として入りますが、仲介手数料は取らないと書いています。
13. 東京土地開発株式会社

池袋の会社で、再建築不可・底地・共有持分の買取を事業に挙げ、借地・既存不適格・狭小の物件も対象にしています。公式サイトの買取の記録には、北区上十条1丁目と志茂2丁目の再建築不可の戸建があります(2018年の記録)。
14. 株式会社SQUARE ESTATE

2021年に設立した池袋の会社です。中古戸建と再建築不可の土地・建物を今のまま買い取り、借地権付きの建物は地主の承諾などの手続きもサポートすると書いています。共有者が売却に同意していない持分も、買取の対象です。
15. 株式会社都心地所

東池袋の会社で、再建築不可・立ち退き・老朽化した物件など、扱いの難しい物件の買取を主な事業にしています。売り方は基本的に買取で、他社で断られた再建築不可も査定すると案内しています。
16. 株式会社住宅一家

東池袋の会社で、戸建用地・中古戸建・再建築不可の買取を案内しています。買主が見つからなかった場合の買取保証もあります。公式サイトの取引事例には、北区東十条の中古戸建が載っています。
17. 第一土地建物株式会社

世田谷区用賀にある、再建築不可の専門会社です。再建築できるかどうか分からない物件も、同社が調べて報告すると案内しています。買取実績には、北区滝野川の再建築不可の一戸建があります。
18. 株式会社クランピーリアルエステート

築地にある、共有名義の不動産の専門会社です。北区の共有持分(土地)1/2を2,000万円で買い取った事例を、公式サイトに載せています。姪と共有していた土地で、固定資産税を売主だけが払っていた例です。
- 特徴:持分だけの買取に対応。宅地建物取引業 国土交通大臣(1)第10446号
- 該当エリアの拠点:東京本社 〒104-0045 東京都中央区築地2-10-6 Daiwa築地駅前ビル9F(公式サイト)
- 公式サイト:公式HP
道路に接していない家は、区の許可基準を聞いてから再建築不可を買う会社へ

区の許可基準に当たるかを先に聞き、見込みがなければ解体せずに再建築不可を挙げる会社へ頼む(出典: 東京都北区の空家等対策計画・北区 建築基準法第43条第2項第二号に関する許可基準・各社公式サイトを基に当社作成)
道路に接していない家は、区の許可基準に当たるかを先に区で聞いてから、頼む会社を決めます。当たれば建て替えの見込みがある家として、仲介と買取の両方の査定を取ります。当たらなければ、再建築不可を買取の対象に挙げる会社へ、解体せずに査定を頼みましょう。
区の空家等の約5棟に1棟は、建築基準法の道路に接していない
地元の会社に「建て替えできない家です」と言われると、売り先がないように思えますよね。でも区の調査(平成28年度)では、空家等1,278棟のうち271棟(21.2%)が、建築基準法上の道路に接していませんでした。空家等の94.4%は木造で、84.5%は昭和56年5月31日以前に建て始めた旧耐震の建物です。
家を建てる土地は、原則として道路に2m以上接していなければなりません(建築基準法第43条)。この決まりを接道義務と呼びます。旗竿地(細い通路の奥に敷地が広がる、旗のような形の土地)も、通路の幅が2m未満なら建て替えられません。
先に区の建築課で、43条の許可基準に当たるかを聞く
区の許可基準(令和7年3月31日)では、道路に2m以上接していない敷地でも、基準に当たり建築審査会の同意を得れば建てられます(北区 建築基準法第43条第2項第二号に関する許可基準)。基準の例は次のとおりです。
- 敷地と道路の間に水路などがあり、道路につながる幅2m以上の通路がある敷地
- 旧水路などで、今は幅2.7m以上の道の形がある道に接する敷地(幅1.8m以上は階数などの条件つき)
たとえば旗竿地の実家を相続して、「建て替えできない」と言われたとします。そんなときは、通路の幅が分かる写真と固定資産税の課税明細書を用意しましょう。それを持って、区の建築課建築指導係(審査)に聞きます(03-3908-9166・北区役所第一庁舎7階8番)。同じ資料で、再建築不可を挙げる会社2社にも査定を頼んでおくと待つ時間が減ります。許可は建て替えの計画ごとに審査されるので、基準に当たりそうでも建てられると決まったわけではありません。
見込みが無ければ、再建築不可を買取の対象に挙げる会社へ解体せずに頼む
区で見込みがないと分かったら、再建築不可を買取の対象に挙げる会社に、壊さずに頼みます。壊すと、新しい家を建てられない土地だけが残るからです。
- 区内:TOKYO ESTATE(北区の再建築不可の戸建の解決事例あり)
- 区外:東京土地開発(豊島区。北区上十条・志茂の買取記録)、第一土地建物(世田谷区。北区滝野川の買取実績)、SQUARE ESTATE・都心地所・住宅一家(いずれも豊島区)
- 当社:再建築不可を得意な物件として査定
売るまでの流れは再建築不可物件とはで順に追えます。
前の道が4m未満なだけの家は、道路に接していれば建て替えられる
家の前の道が4mより狭くても、建築基準法の道路として扱われる道(2項道路)に2m以上接していれば、道路に接している家です。建て替えのときに、原則として道の中心から2mの線まで敷地を下げれば建てられます。下げた分だけ、家を建てられる敷地は狭くなります。区は狭あい道路等拡幅整備事業で、下げた部分の整備工事を行っています(昭和61年度から。北区 狭あい道路等拡幅整備事業)。この家は再建築不可ではないので、次の章の「事情のない家」として考えましょう。前の道が建築基準法の道路かどうか分からないときは、区の建築課で道の種類を確かめてから頼み先を決めてください。
借地・共有名義・家財が残る家はその事情ごと買う会社へ、事情のない家は仲介と買取の査定額を比べる

家の事情に合う行の会社を選び、事情がなければ仲介と買取の両方の査定を取って手元に残る額と期間で比べる(出典: 東京都北区の空家等対策計画・各社公式サイトを基に当社作成)
借地の家は借地権を、名義を分けた家は共有持分を、家財が残る家は今の状態のままの買取を、公式サイトで挙げる会社へ頼みます。道路・名義・借地・家財のどれにも事情がない家は、仲介と買取の両方を扱う会社で両方の査定を取ります。手元に残る額と、売れるまでの期間で比べましょう。
借地の上の家は、借地権を扱う会社へ
借地権は、他人の土地を借りて家を建てる権利です。売るには地主の承諾が要るのが一般的で、隣に住む地主に買ってもらう道もあります。比較表で借地や底地を挙げるのは、次の7社です。
- 区内:TOKYO ESTATE(借地権・底地)、トウリハウジング(借地の家の相談)、大正ハウジング(借地権の売却)、ハウス・トゥ・ハウス(借地権・底地権の専門店舗)
- 区外:東京土地開発(借地・底地)、SQUARE ESTATE(地主の承諾などの手続きもサポート)
- 当社:底地・借地を得意な物件にしている
2社以上に、土地の賃貸借契約書と地代の領収書を見せて、値段の根拠を聞きましょう。売るときの手続きは借地権とはで読めます。
兄弟などと名義を分けた家は、共有持分を買う会社へ
名義人の全員が売ると決めた家は、相続登記で名義をそろえてから、事情のない家と同じく仲介と買取の両方で査定を取ります(この章の最後の節)。ほかの名義人の同意がそろわないときでも、自分の共有持分だけなら売れるんです。ただ、持分だけの売却は、全員で家ごと売るより値段が下がりやすくなります。持分だけを手放すなら、共有持分の買取を公式サイトに挙げる次の会社へ頼みましょう。
- 区内:大正ハウジング(会社概要の事業に共有持分の買取)
- 区外:東京土地開発、SQUARE ESTATE(共有者が売却に同意していない状態でも対応)、クランピーリアルエステート(北区の持分1/2を2,000万円で買い取った事例)
- 当社:共有持分を得意な物件にしている
名義人どうしで話し合う方法は、共有持分とはを読むと分かります。
家財や仏壇が残る家は、今の状態のまま買い取る会社へ
区の計画が引く国の調査(平成26年・全国の値)では、空き家にしておく理由に「仏壇など捨てられないものがあるから」を挙げた人が32.8%いました。3人に1人が家財を理由に挙げた計算です。片付けや修繕をせずに、今の状態のまま買い取ることを現況買取と呼びます。
- 区内:TOKYO ESTATE(残置物が散らかった家も)、トウリハウジング(家財を残したまま)、彦や不動産(荷物が山積みでも査定し、撤去も手配)、ベストセレクト(現状のまま)
- 当社:残置物の撤去・リフォーム・クリーニングをせずに引き渡せる
撤去費を査定額から引く会社もあるので、後の章の「電話で聞く5つ」の4つ目で確かめましょう。処分の費用は残置物とはで調べられます。
事情のない家は、仲介と買取の両方を扱う会社で両方の査定を取る
区の調査(平成28年度)では、空家等の78.8%(1,007棟)は道路に接し、87%は修繕すれば使える状態でした。区が調べた空家等の多くは、道路にも傷み具合にも大きな事情のない家なんです。
こうした家は、仲介でも売り出せます。仲介は広告や内覧のあと、買主の住宅ローンの審査を待つ期間がかかります。買取はその期間がない代わりに、価格は仲介より低くなりやすいんです。当社も買取の会社ですが、この差は先にお伝えしておきます(理由は空き家の買取相場が仲介より安い理由)。北区の住宅地の地価公示の平均は1㎡あたり742,000円で、区部全域は856,400円です(東京都財務局 令和8年地価公示 区市町村別平均価格)。個々の家の値段の目安ではありません。
両方を扱う会社は、比較表の「買取の形」の列で探せます。
- 買取保証もある:TOKYO ESTATE・トウリハウジング・彦や不動産・森住建・住宅一家(豊島区)
- 買取と仲介:大正ハウジング・ハウス・トゥ・ハウス・ベストセレクト・WiseRoom・オネスト不動産
- 関連会社が買主(仲介手数料なし):福屋不動産販売
買取保証なら、売れなかったときに買い取る価格と、売り出す期間を最初に確かめておきましょう。たとえば道路に2m以上接し、名義も1人で、片付けも済んだ実家なら、2社に「仲介で売り出す価格」と「買い取る価格」の両方を出してもらいます。仲介手数料を引いて手元に残る額と、売れるまでの期間を並べれば、どちらで売るかを決められます。売却の流れ全体は、不動産売却ガイドに順を追って載せています。
不燃化特区の古い木造なら、区への土地売却で除却費の助成が500万円まで

500万円は除却費の助成の上限で、手元に残る額は区が買う価格と業者の査定額で比べる(出典: 北区「不燃化特区内における老朽空家対策事業」「不燃化特区内における除却事業」を基に当社作成)
志茂・十条駅周辺・赤羽西・西ケ原の不燃化特区にある古い木造の空き家は、業者に売る前に、区へ土地を売る道があるかを区に聞きます。区などが買うことを了承し、壊したあとの土地を区などに売るなら、除却費の助成は最大500万円です。業者が買ってから壊す場合は、助成の対象外になります。
区に売る場合も、土地を買う価格を区に聞いてから業者の査定額と比べましょう。500万円は壊す費用の助成で、手元に残るお金ではありません。不燃化特区とは、木造の家が密集する町で、区と都が燃えにくい町づくりを重点的に進める区域です。
対象の町と、区に土地を売るときの条件
対象は次の4地区です(北区 不燃化特区内における老朽空家対策事業)。
- 赤羽西:赤羽西一・四・五丁目の一部、赤羽台二丁目の一部
- 志茂:志茂一〜五丁目の全域、岩淵町の一部
- 西ケ原:西ケ原一丁目46番の一部、西ケ原三丁目65・66番
- 十条駅周辺:上十条一〜二丁目と十条仲原一〜二丁目の全域、中十条一丁目の一部と二〜三丁目の全域、岸町二丁目の一部
区に土地を売るときの助成の条件は、次のとおりです。
- 区または北区土地開発公社が、敷地を買うことを了承している
- 耐用年数の3分の2を過ぎた建物(木造住宅なら築15年以上)で、使わなくなって3か月以上
- 敷地が65㎡以上(環状7号線・放射10号線の沿道30m以内は80㎡以上)
- 建築基準法43条を満たし、区道などに接していて、前の道の幅が今2.7m以上
たとえば志茂の築15年以上の木造平家で、敷地65㎡以上・前の道2.7m以上なら、壊して区に土地を売るときの助成の上限は500万円です。実費と、国の単価×床面積のうち少ない額が上限より低ければ、その額になります。除却工事の契約の前に、防災まちづくり担当課(03-3908-9162)へ相談しましょう。
自分で壊せば助成は上限160万円、業者が買ってから壊すなら助成なし
持ち主が自分で古い建物(木造住宅は築15年以上)を壊す場合は、特区内の除却事業で上限160万円の助成があります(令和8〜12年度。北区 不燃化特区内における除却事業)。区の通知の前に工事を始めると、対象外です。
一方、不動産業者が事業のために壊す建物は対象になりません。買取業者が買ってから壊すなら、この助成は使えないんです。壊した後の更地は、特区内なら固定資産税・都市計画税の減免を受けられる場合があります(北区 不燃化特区内における固定資産税・都市計画税の減免)。解体費用の相場は家の解体費用で調べられます。
| 売り方 | 先にやること | 確かめる金額 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 区(または公社)に土地を売る | 防災まちづくり担当課に、区が買う見込みがあるかを聞く | 区(公社)が土地を買う価格の決め方と、除却費のうち助成で埋まらない額 | 除却工事の契約の前に相談する。敷地と前の道の条件がある |
| 自分で壊してから売る | 区の除却事業の助成(上限160万円)を申し込み、通知を待つ | 更地で売るときの価格の見込みと、助成で埋まらない除却費 | 通知の前に工事を始めない。更地の間の税の扱いを都税事務所で確かめる |
| 今のまま買取に出す | 2社に査定を頼み、解体費を査定額から引くかを聞く | 解体費を引いた後の、今のままの査定額 | 業者が買った後の除却は助成の対象外 |
※ 表は横にスクロールできます。
3つの売り方で手元に残る額を並べてから、売り先を決めましょう。
道路に接していない家・敷地65㎡未満の家は、区への売却の対象外
区に土地を売る道は、43条を満たし、前の道が2.7m以上で、敷地が65㎡以上の家に限られます。道路に接していない家はこの道を使えないので、前の章の順番(区の許可基準を聞く→再建築不可を買う会社へ)で考えてください。
2社に電話で聞くことと手元に置く書類|査定日・買取例・事情・費用・責任
査定は、名義や面積が分かる書類を手元に置き、5つのことを2社以上に電話で聞いて、答えを比べてから頼みます。5つを全部満たす会社を探す必要はありません。道路に接していない家なら3と1、家財が残る家なら4、古い家なら5を先に聞きます。
事情のない家なら、3の代わりに「仲介で売り出す価格と、買い取る価格の両方を出せるか(買取保証なら、買い取る価格と売り出す期間)」を最初に聞きましょう。「査定を頼んだら、売る前提で営業されるかも」と身構えていても、聞くことを決めてから電話すれば、答えを比べるだけで済みます。
電話の前に手元に置く書類
手元にあれば、電話で聞かれたことにその場で答えられます。
- 建物と土地の登記事項証明書:名義が誰か、共有か、土地の持ち主が別か(借地か)が分かる
- 固定資産税の課税明細書:土地と建物の面積や評価額が分かる
- 借地なら土地の賃貸借契約書と地代の領収書:地代と契約の中身が分かる
電話で聞く5つ
- 査定額が出るのは何日後か、家を見に来るのはいつか:比較表に載せていない項目です。事務所が集まる赤羽から離れた王子・滝野川・浮間の家は、見に来る日を比べます
- 北区で空き家を買い取った例があるか:町名や、道路・借地・木造の古さといった家の条件まで話せるかを見ます
- 自分の家の事情を買い取るか:道路に接していない・借地・名義を分けた(同意がそろわず持分だけ売る)・家財が残る、を伝えます。不燃化特区の家なら、区へ土地を売る場合との差も聞きます。事情がなければ、仲介で売る価格と買い取る価格の両方を出せるかを聞きます
- 解体費や家財の撤去費を査定額から引くか、仲介手数料はかかるか:引く額を聞いて、手元に残る額で比べます
- 引き渡した後の責任を免除できるか、範囲はどう決めるか:売った家に、契約書にない傷みや不具合が見つかったとき売主が負う責任を、契約不適合責任と呼びます。築年数の古い家ほど、免除の範囲を契約書に書くかを確かめましょう
| 見るところ | 電話で聞くこと | 答えの比べ方 |
|---|---|---|
| 査定と現地確認の日 | 査定額はいつ出て、家を見に来るのはいつですか | 日付で答えた会社を残す |
| 北区での買取例 | 北区で空き家を買い取ったことはありますか | 町名や家の条件まで話せるか |
| 家の事情 | 道路に接していない家や借地の家も買い取りますか | 「見てから」だけで終わらないか |
| 家の事情(事情のない家) | 仲介で売り出す価格と、買い取る価格を両方出せますか | 両方の額から仲介手数料などを引き、手元に残る額と売れるまでの期間で比べる |
| かかる費用 | 解体費や家財の撤去費は査定額から引きますか | 引く額を聞き、手元に残る額で比べる |
| 引き渡し後の責任 | 契約不適合責任は免除できますか | 免除の有無と範囲を契約書に書くか |
各社の違いは、公式サイトだけでは分かりません。買取業者の選び方の全体は、空き家買取業者の選び方で確かめられます。
買取くんが、古い家や借地・共有名義の空き家の買取で選ばれる理由
道路や借地、共有名義の事情で売る話が止まった古い家や、家財を残したまま手放したい家の持ち主には、当社が合います。その事情を得意な物件に挙げ、今の状態のまま買い取るからです。
品川区上大崎の本社が、北区の空き家をオンライン査定で受け付け
買取くん(株式会社リアテクス)の本社は、目黒駅から歩いて2分の品川区上大崎にあります(会社情報)。北区の空き家も、この本社の担当者が受け持ちます。相談は物件の所在地と今の状況を伝えるだけで始められ、書類は後からで大丈夫です。
買い取るかどうか、いくらで買い取るかは、担当者が現地や書類を確かめて決めます。何日後に現地を見るかは、査定を申し込むときに電話で確かめられます。
再建築不可・借地・共有持分の家を得意にし、買い取れない場合も理由を伝える
当社は、再建築不可・共有持分・底地・借地・相続した空き家・立退き・空室やボロの家を得意な物件として買い取っています(買取くんの事業紹介)。区の調査で空家等の21.2%を占めた道路に接していない家も、借地や名義を分けた家も、この中に入ります。買い取れない場合も理由をお伝えし、しつこい営業はしません。
当社が買い取るか投資家に紹介するので、仲介手数料0円で売却成立は最短3日
物件ごとに、当社が買主になるか、常時300名以上いる投資家ネットワークの投資家へ紹介するかを決めます。当社の収益は、物件を紹介した投資家からいただく紹介手数料が基本です。この仕組みなので、売主様から仲介手数料はいただきません。
広告や内覧で買い手を探す期間がないので、売却は最短3日でまとまります。査定は最短6時間で、水曜・日曜は翌営業日の対応です。
家財と建物を今の状態のまま引き渡せ、引き渡し後の責任も相談できる
残置物の撤去やリフォーム、クリーニングをせずに、現況のまま引き渡していただけます。撤去にかかる分を買取額にどう反映するかは、査定を申し込むときに電話で確かめられます。解体を決める前でも今のままの査定額を出せるので、不燃化特区の表の「今のまま買取に出す」の額を、当社の査定でもそろえられます。契約不適合責任を免除する契約も可能です(免除の範囲は物件の状況・契約条件により、契約時に個別に定めます)。
物件情報をポータルサイトなどに掲載しないので、ご近所や知人に知られずに手放したい方にも対応できます。公式サイトには、東京都北区で築50年を超え、少し傾きのある家を当社が4,400万円で買い取った事例を載せています。窓口になったご家族からは「土曜日も動いてくださり、さらにはSMSでのやり取りもしてくださりました」という声をいただきました。
道路・借地・共有名義の事情で止まった古い家や、家財を残したまま手放したい家の持ち主に向く
次のどれかに当てはまる方は、当社に一度ご相談ください。
- 不動産会社に「家の前が道路ではないので建て替えできない」と言われ、区の許可基準にも当たらなかった
- 借地の上の実家で、地主との話が進んでいない
- 兄弟と名義を分けていて、自分の持分だけでも手放したい
- 仏壇や家具を片付けられないまま、築年数の古い実家を売りたい
- 不燃化特区の家で、区が土地を買う見込みがなく、壊す前に今のままの査定額を知りたい
道路に2m以上接し、名義が1人で片付けも済み、時間をかけて高く売りたいなら、仲介も扱う区内の会社のほうが向いています。不燃化特区で区が土地を買う見込みがある家は、区への売却を先に比べてください。
受付時間 10:00〜19:00(水・日曜定休)
北区の空き家を売る前によくある質問
北区の空家等ワンストップ相談窓口で、空き家の売却も相談できますか?
できます。区がNPO法人空家・空地管理センターと協定を結んで設けた窓口です。相続・売却・賃貸・管理の相談を受け、相談員や専門家が現地調査や解決策の提案まで行います(北区 空家等ワンストップ相談窓口)。北区内の空き家の持ち主と、北区外の空き家を持つ北区民が使え、電話は0120-336-366(平日9時〜17時)です。区のページが挙げる窓口の対応は現地調査や解決策の提案までで、買い取りは含まれていません。北区には区の空き家バンクもなく、都の一覧にも載っていません。
北区の老朽空家等除却支援は、古い空き家ならどれでも使えますか?
使えません。対象は、1年以上使われていないなどの空家のうち、住宅地区改良法の不良住宅に当たるものだけです。外観の判定で点数が100点を超えない家は対象外です(北区 老朽空家等除却支援事業)。助成は工事費の2分の1で上限80万円、承認申請は10月末までです。不燃化特区の家は、先に特区の助成を確かめましょう。
北区の実家を売ったあと、3,000万円控除の確認書はどのくらいで届きますか?
申請から概ね2週間です。「被相続人居住用家屋等確認書」は、住宅課住宅政策係(第二庁舎3階9番窓口・03-3908-9201)へ、窓口か郵送で申し込みます。1月〜3月は窓口が混むので、登記が済んだら早めに出しましょう(北区 空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除)。
相続空き家の3,000万円特別控除は、相続した家を売った利益(譲渡所得)から最大3,000万円を差し引ける特例です。昭和56年5月31日以前に建てた家で、令和9年12月31日までの売却が対象です。使えるかどうかは王子税務署へ確かめ、要件の細かい点は3,000万円特別控除をご覧ください。
北区で空き家を放っておくと、区から解体を命じられることはありますか?
あります。区は令和7年12月、田端3丁目の木造平家について、倒壊などのおそれがあるとして、建物の除去・残置物の撤去・樹木の伐採を命じました。指導や勧告を経ても、改善の見込みがなかったためです(北区告示第813号)。
倒壊などのおそれがあり危ないと判断された空き家を特定空家、放っておくとそうなるおそれのある空き家を管理不全空家と呼びます。どちらも勧告を受けると、住宅用地特例(家が建つ土地の固定資産税を軽くする特例)から外れます。税額の変わり方は空き家の固定資産税6倍で解説しています。
買取くんでは、北区の借地の上に建つ古い空き家も査定してもらえますか?
できます。底地・借地は、当社が得意とする物件です。物件の所在地と今の状況を伝えていただければ、書類は後からで構いません。買い取れない場合も、その理由をお伝えします。地主との話がまとまる前でも、今の状態での査定額を確かめられますよ。
まとめ
北区の空き家は、道路・借地・共有名義・家財に事情があればそれを買取の対象に挙げる会社へ、なければ仲介と買取の両方の査定を比べてから頼みます。道路に接していない家は区の許可基準を、特区の家は区への売却を先に確かめてください。区の相談窓口は相談と現地調査までで、買い取りません。家の住所・道路に接しているか・借地か・名義の数・家財の量を書き出し、表の列が合う2社に電話しましょう。都内全体なら東京都の空き家買取業者31選で探せます。
買取くんを運営する当社は、北区で築50年を超え傾きもある家を4,400万円で買い取った事例を、公式サイトに載せています。古く傷んだ家の値段を先に知りたい方に向いています。
受付時間 10:00〜19:00(水・日曜定休)

