「厚木市の空き家、買い取ってくれる会社はどこにあるの?」 「市街化調整区域の家でも、ちゃんと売れる?」
答えは市内の10社と建て替えの基準にあるんです。市の総合相談コーナーは「空き家を売却しようか迷っている」方の相談も受けます(市民相談案内)。市のアンケートでは「売却する」が最多の30.1%でも、買い手探しまで進まない人が多いそうです(資料2)。区域の家や解体前の比べ方、事情別の頼み先も解説します。
受付時間 10:00〜19:00(水・日曜定休)
荻野・妻田・中町など厚木市内の空き家買取業者10社と買取くん
厚木市の空き家は、市街化調整区域にある・家財が残る・借地といった自分の家の事情を、公式サイトで買取の対象に挙げている会社に頼みます。事情がなく、兄弟の共有名義でも全員が売ると決めた家は、名義をそろえて仲介と買取の両方を扱う会社で両方の査定を取ります。同意がそろわず自分の取り分(共有持分)だけを売るなら、その取り分を買取の対象に挙げる会社へ。表では当社が当てはまり、全員で売るより値段は下がりやすくなります。表の他社にも同じことを電話で聞いて、2社目の答えもそろえましょう。
候補は、下荻野・妻田・寿町・林・愛甲東・中町・栄町・三田南に事務所を置く10社です。表で家の事情が載っている会社は、次のとおり。
- 市街化調整区域の家:相厚エステート(下荻野)
- 家財が残る家:当社と石井ハウジング(妻田東・生前整理の相談)
- 借地の上の家:当社と鈴木不動産(三田南・底地の交渉の事例)
- 自分の取り分だけ売る家:当社
残りの7社の公式サイトには、この4つの事情の記載がありません。まず表の「買取の対象」で自分の家の事情を探し、事情のない家なら「買取の形」で仲介と買取の両方を扱う会社を選びましょう。事務所の近さは、「現地を見に来るまで何日かかるか」を電話で比べるときの目安にしてくださいね。
持ち主が使わず、貸しも売りもしていない空き家は、市内に4,800戸あります。住宅の4.1%で、県全体の3.2%より高い割合です(総務省 令和5年住宅・土地統計調査の戸数から当社が算出)。県内に拠点を置くほかの会社は、神奈川県の空き家買取業者で18社を紹介しています。
この記事は、厚木市の空き家の買取も行う当社(買取くん)が書いています。表には、当社を含む11社の公式サイトで確かめた事実だけを並べました。表に出てくる言葉は、次の意味で使っています。
- 市街化調整区域:市街地を広げないよう、建物を建てることを原則として抑えている区域のことです
- 既存宅地:その区域が決まる前から宅地だった土地のことです
- 再建築不可:建て替えができないと言われた土地・建物のことです
- 借地権・底地:借地権は、他人の土地を借りて家を建てて使う権利のことです。その土地の地主側の権利が底地です
- 共有持分:兄弟などで名義を分けたときの、1人ぶんの取り分のことです
- 残置物:家に残ったままの家具・家電などの家財のことです
- 契約不適合責任:売った家に、契約書に書いていない傷みや不具合が見つかったとき、売主が負う責任のことです
| 業者名 | 特徴 | 厚木市内の事務所 | 公式サイトに載っている買取の対象 | 買取の形 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|
| 買取くん | 投資家300名以上に紹介する仕組みで仲介手数料0円 | 東京都品川区上大崎の本社から対応(全国対応) | 再建築不可・借地・底地・共有持分・相続した空き家・残置物そのまま | 自社での買取と投資家への紹介の両方 | 公式HP |
| 相厚エステート | 市街化調整区域の売却を専門に扱う | 下荻野 | 市街化調整区域の家(既存宅地・農家住宅・分家住宅)・相続した空き家 | 仲介と直接買取(区域の家は買取できない種類あり) | 公式HP |
| 住宅買取本舗(アメージンググレースホーム) | 買取査定額を即日提示し、最短7日で現金化 | 妻田南 | 土地・戸建・マンション(物件の事情の記載なし) | 直接買取と仲介 | 公式HP |
| ライムコーポレーション | 現状のまま買い取り、契約不適合責任は免責 | 寿町 | 戸建・マンション・土地(物件の事情の記載なし) | 直接買取と仲介 | 公式HP |
| ウィズユウ | 仲介中で売れない不動産の買取も案内 | 林 | 空き家・空き地・中古戸建て・中古マンション | 直接買取と仲介 | 公式HP |
| 石井ハウジング | 空家・生前整理の相談窓口を持つ | 妻田東 | 空き家・家財が多い家(生前整理の相談) | 自社買取と仲介(解体の相談も) | 公式HP |
| なかじま商事 | 1972年創業・団地の買取が得意 | 愛甲東 | 団地・中古戸建て・古家 | 直接買取と買取保証(仲介も) | 公式HP |
| アイベルホーム | 自社買取と買取保証制度を案内 | 妻田西 | 相続した家(物件の事情の記載なし) | 仲介と自社買取・買取保証 | 公式HP |
| THE LAND | 本厚木駅近くの買取再販の会社 | 中町 | 土地・一戸建て・マンション(相続・空き家の相談) | 直接買取(買取再販) | 公式HP |
| プラスホーム | 行政書士が在籍し相続の手続きも扱う | 栄町 | 相続した家・認知症の親名義の家(相談) | 仲介が中心・買取の相談も | 公式HP |
| 鈴木不動産 | 借地・底地の交渉と自宅の現金買取の事例を公開 | 三田南 | 郊外の広い土地の戸建て(現金買取の事例)・借地・底地(交渉の事例) | 仲介と現金買取 | 公式HP |
※ 表は横にスクロールできます。
並びは、公式サイトに載っている買取の対象が具体的で、買取を事業の中心に置く会社を先にしました。評価の順位ではありません。
1. 買取くん(株式会社リアテクス)

厚木市で空き家の売却先をお探しなら、当社(買取くん)もぜひご検討ください。
再建築不可・借地・共有持分といった、仲介では買い手が見つかりにくい家の買取を得意にしています。当社が買主になるか、300名以上の投資家ネットワークへ紹介するかのどちらかで引き受け、どちらの場合も仲介手数料はかかりません。
おすすめポイント
- 家財を残したまま売れる:片付けに何度も通えない → 残置物の撤去やリフォームをせず、今の状態のまま引き渡せます
- 兄弟の同意がそろわなくても動ける:名義が分かれて話が進まない → 共有持分も買取の対象です
- 平日に動けなくても始められる:市外に住んでいて現地へ通えない → オンライン査定から始められ、査定は最短6時間(水曜・日曜は翌営業日)です
名義の整理などが要る家は、必要に応じて提携する弁護士・司法書士・土地家屋調査士と組んで進めます。
- 該当エリアの拠点:厚木市にも対応(全国対応/オンライン査定)。厚木市内の案件は本社(東京都品川区上大崎2-15-19 MG目黒駅前ビル2階)の対応チームが対応
- 公式サイト:公式HP
2. 株式会社相厚エステート

下荻野にある平成30年設立の会社で、「市街化調整区域専門」を掲げています。既存宅地・農家住宅・分家住宅や、相続した空き家の売却を扱う会社です。同社は「既存宅地の判定は専門的な知識が必要」だとし、間違って「再建築不可」と判定される恐れがあると案内しています。
- 特徴:区域の家の買取も行い、既存宅地や、雑種地に変えられる農地も買い取ると案内。同社が直接買う場合は仲介手数料が不要で、売却後の契約不適合責任もないと書いている。分家住宅や農用地は不動産業者では買い取れないとしていて、その場合は仲介で売る。定休は火・水
- 該当エリアの拠点:本社(〒243-0203 厚木市下荻野1220番地5 相厚ビル1F)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
3. 住宅買取本舗(株式会社アメージンググレースホーム)

妻田南の会社が運営する買取の窓口で、「スピード買取」と「売却仲介」の2つのプランを並べています。買取査定額は即日提示し、最短7日で現金化できると案内(物件により時間がかかる場合あり、と注記)。
- 特徴:同社が直接買うため仲介手数料は不要で、広告を出さないので周りに知られないとQ&Aで答えている。建物がある場合は、スタッフが現地を確認する。買取エリアは厚木市を中心に神奈川全域・町田市・小田急沿線。道や借地など物件の事情の記載はないので、電話で確かめる。定休は水曜・第1火曜
- 該当エリアの拠点:本社(〒243-0814 厚木市妻田南1-23-12)(公式の会社案内)
- 公式サイト:公式HP
4. 有限会社ライムコーポレーション

寿町にある1996年設立の会社で、早く売りたい人向けに「不動産買取」のページを設けています。買取は通常、数週間程度で完了すると案内しています。
- 特徴:現状のまま買い取るのでリフォームや解体は不要、直接買い取るので仲介手数料はかからない、売却後の契約不適合責任は免責、と同社は書いている。近隣に知られずに売りたい人や、リフォーム費用を出しにくい人に向けた案内。道や借地など物件の事情の記載はない。定休は水・日(営業日あり)
- 該当エリアの拠点:本社(〒243-0003 厚木市寿町三丁目15番18号 TKビル2F)(公式の店舗情報)
- 公式サイト:公式HP
5. 株式会社ウィズユウ

林の会社で、「厚木市を中心とした県央エリア」の空き家・空き地・中古戸建て・中古マンションの売却・買取を積極的に受けると案内しています。「お客様の不動産を直接買い取ります」と書いているんです。
- 特徴:買取が向く人に「すでに他の業者へ仲介中だが、なかなか売却が成立しない方」を挙げている。買取のよさとして、建物の瑕疵担保責任の免除(土地は除く)と、仲介手数料がかからないことを同社の言い方で示す。定休は水曜・第1・3火曜
- 該当エリアの拠点:本社(〒243-0816 厚木市林5-11-5 エアリクス1号)(公式の会社紹介)
- 公式サイト:公式HP
6. 石井ハウジング株式会社

妻田東にある平成21年設立の会社で、「空家・生前整理相談窓口」を設けています。同社独自の買取と仲介に加え、建物の解体まで相談でき、空き家相談士が対応すると案内しています。
- 特徴:サイトには「空家相談 年間50件以上」「生前整理の相談 年間50件以上」と同社の表示がある。相談の例に、部屋の荷物が多い家や相続トラブル、植栽の越境などの近隣トラブルを挙げている。定休は火・水
- 該当エリアの拠点:本社(〒243-0813 厚木市妻田東2-2-28 サニーハイツ2 101)(公式の会社案内)
- 公式サイト:公式HP
7. 有限会社なかじま商事

愛甲石田駅南口から歩いて2分、1972年にできた会社です。不動産の直接買取、とくに団地の買取に力を入れていて、遠方の物件にも対応できる場合があると案内しています。
- 特徴:「不動産買取・買取保証サービス」のページで、厚木岡田団地の買取や、築40年を超える古家の成約を紹介している。仲介も扱い、代表は厚木市愛甲の出身
- 該当エリアの拠点:本社(〒243-0027 厚木市愛甲東一丁目5番5号)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
8. アイベルホーム(有限会社愛産)

妻田西の会社で、仲介での売却、すぐ現金化できる「自社買取」、周囲に知られずに売るプランなどを並べています。相続や離婚など、事情のある売却の相談も受けると案内しています。
- 特徴:一定期間売れなかった場合の「買取保証制度」がある。建築に詳しいスタッフがいて、リフォームや外構工事まで扱い、19時以降の夜間相談・オンライン相談にも応じる。定休は水曜
- 該当エリアの拠点:本社(〒243-0815 厚木市妻田西1丁目20-8)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
9. 株式会社THE LAND

本厚木駅ミロード出口から徒歩約3分の会社です。2024年に旧ナルセホームが伊勢原市から本社を移し、社名を変えました。県央・湘南・西湘を中心に、買い取った家を売り直す買取再販を行っています。
- 特徴:土地・一戸建て・マンションなどを「当社にて直接買取」するので、早く資金化できると案内。相続・空き家・住み替えの「売却買取相談サービス」の窓口がある。物件の事情の記載はない。定休は火・水
- 該当エリアの拠点:本社(〒243-0018 厚木市中町4丁目5-14 国際厚木ビル4F)(公式サイト)
- 公式サイト:公式HP
10. 株式会社プラスホーム

栄町にある2014年設立の、相続と空き家の相談を受ける会社です。宅地建物取引士・行政書士・公認不動産コンサルティングマスター・家族信託コーディネーターなどが在籍し、相続の手続きまで一貫して扱うと案内しています。
- 特徴:空き家の売却や、認知症の親名義の自宅の処分の相談を受ける。売却の流れの説明は仲介が中心で、買取の相談にも応じる。定休は火・水
- 該当エリアの拠点:本社(〒243-0017 厚木市栄町1-1-6)(公式サイト)
- 公式サイト:公式HP
11. 株式会社鈴木不動産(FORZA)

三田南にある1993年設立の会社で、「不動産仲介・買取」のページに2つの事例を載せています。郊外で100坪を超える土地の戸建てを、住み替えのため同社が現金で買い取った例。もう1つは、旧法借地で地主側の相続人と借地人の間に入り、底地の買取の交渉をまとめた例です。
- 特徴:ポータルサイトへの掲載費用は同社が負担し、成約したときだけ仲介手数料を受け取ると案内。県央エリアを中心に県下全域で活動。定休は火・水
- 該当エリアの拠点:本店(〒243-0217 厚木市三田南3-3-12)(公式の会社概要)
- 公式サイト:公式HP
市街化調整区域の空き家は、建て替えの書類を確かめて今のままの査定を取る

区域の家は書類で建て替えの基準を確かめてから、区域の売却を扱う会社と今のまま買う会社に査定を頼む(出典: 厚木市空家等対策計画・厚木市の提案基準6を基に当社作成)
市街化調整区域の空き家は、建築確認通知書や許可書で建て替えられる家かを確かめてから、区域の売却を扱う会社と、今のまま買い取る会社の両方に査定を頼みます。区域では原則として建物を建てられない、と市は案内しています(市街化調整区域内における建築等について)。同じ敷地・同じ用途での建て替えの基準に当たるのは、適法に建てた家だけだからです。
市の空家等対策計画も、区域の空き家は「規制が多く、再建築等が難しい」ことを、空き家が残る要因に挙げています(厚木市空家等対策計画)。とはいえ、区域の家がすべて売れないわけではないんです。
市の空き家の5軒に1軒は市街化調整区域にある
市が令和3年度に数えた一戸建ての空き家844戸のうち、159戸(18.8%)が市街化調整区域にありました(計画 p.25)。助言が要るほど管理が行き届いていない家の割合も、市街化区域の4.5%に対して区域内は9.4%です。
自分の家が区域の中にあるか分からなければ、売る前に市の開発指導課へ問い合わせて確かめましょう。区域の家は、建て替えられる家かどうかで、買ってくれる相手が変わります。その見分け方が、次の書類です。
建て替えられる家かは、建築確認通知書や許可書で分かる
市の基準(提案基準6)は、元の敷地で同じ用途の建物に建て直す場合の基準です(提案基準6 建築物の建替え等)。区域では建て替えも市の許可が要り、この基準はその判断に使われます。対象は、区域が決まる前(線引きの日以前)からある建物と、決まった後に許可を受けて適法に建てた建物です。適法かどうかは、都市計画法の許可書や証明書、区域が決まる前の家なら建築確認通知書などで、建てた年を確かめます。
逆に、違反建築物を買った人は「建替えや増改築ができない」「金融機関からの融資が受けられない」「売却ができない」おそれがある、と市は書いています。買い手も同じ書類を見るんですね。
たとえば、親が建てた家の建築確認通知書が見つからない場合。売る前に開発指導課の開発審査係(046-225-2441)へ事前相談し、建てた経緯を確かめておきましょう。災害の危険がある区域は、別の扱いになります。
区域が決まる前から宅地だった土地(登記の地目が宅地、建築確認を受けて建てた土地など)が既存宅地です。周りに建物が集まる地域なら、自分で住む家を建てる基準があります(厚木市 条例5条5号)。当てはまるかは、市が判断します。道路との接し方で建て替えられない家は、再建築不可物件とはに詳しく書いています。
区域の家は、区域の売却を扱う会社と今のまま買う会社の両方へ
区域の売却を専門に扱う市内の会社は、下荻野の相厚エステートです。既存宅地・農家住宅・分家住宅かを見分けて売却を扱い、同社が直接買う場合は仲介手数料が不要だと案内しています。分家住宅は不動産業者では買い取れないと同社が書いているので、その場合は仲介で売ることになります。
書類がそろわず、建て替えの基準に当たるか分からない家は、再建築不可を得意な物件に挙げる当社にも、今のままの査定を頼めます。
建て替えの基準は、今ある建物を元の敷地で建て直すことを前提にしています。区域の家は、壊すかどうかを決める前に書類を確かめておきましょう。
解体補助の最大50万円より先に、今のままの買取額を聞く

補助は2分の1でも上限50万円で止まるため、今のままの買取額と更地にした場合の手元に残る額を比べてから壊すかを決める(出典: 厚木市の老朽空き家解体工事補助金を基に当社作成。解体費150万円は仮の値)
古い空き家を壊すかどうかは、市の解体補助を申し込む前に、壊さず今の状態のまま買い取る会社の査定を取り、手元に残る額を比べて決めます。市の補助は工事費の2分の1で最大50万円、交付決定の前に着工した工事は対象外で、敷地を更地にする工事が条件です(厚木市 老朽空き家解体工事補助金)。
市のアンケートでは、空き家のままにする理由に「取り壊すと固定資産税が高くなるから」を挙げた人が20.4%いました(令和3年度)。令和7年度の調査では、「家財などの処理が困難」が25.7%です。壊せば税金が上がり、壊さなければ家財の片付けが残る。どちらも、市の調査で空き家のまま残る理由に挙がっているんです。固定資産税の仕組みは空き家の固定資産税にまとめています。
市の補助を受けられるのは、1年以上空いて傷みが進んだ戸建て
補助の対象になるのは、次の条件をすべて満たす場合です(補助金のチラシ)。
- 1年以上空き家になっている、市内の戸建て住宅
- 国の不良度の評点、または昭和56年5月31日以前に建てた家で市の老朽度の評点が100点以上
- 所有者・相続人が複数なら、全員の同意書がある
- 交付決定の前に工事を始めていない
- 樹木や塀などもすべて撤去し、更地にする工事
申請から交付決定までは14日以内、工事の完了報告は3か月以内です。令和7年度は35件・1,750万円が交付されました(空家等対策協議会 資料1)。予算額を超えると交付できない、と市は書いています。
解体費が150万円なら、補助は50万円で残り100万円は自分で払う
たとえば、解体工事費が150万円だとします(仮の値です)。補助は2分の1の75万円ではなく、上限の50万円です。残りの100万円と、家財(残置物)の撤去費は自分で用意することになります。
しかも補助は、工事の完了報告のあと、交付額が決まってから請求して振り込まれます。補助が入るのは工事が終わった後なので、解体業者への支払いの時期と合わせて資金を考えておきましょう。解体費の目安は家の解体費用にあります。
壊して更地で売るなら、補助で戻る額より先に出す額のほうが大きく、申し込みが予算額を超えると補助は受けられません。市街化調整区域の家は、前の章の書類で建て替えの基準を確かめてから、壊すかを決めましょう。
比べるのは、今のままの買取額と、更地にした場合の売値から解体費の自己負担を引いた額の2つです。更地の売値は、仲介も扱う会社に聞けば出してもらえます。
壊さずに売るなら、現状のまま買うと書く会社へ
現況買取とは、片付けや修繕・解体をせずに、今の状態のまま買い取ることです。表の中で、今のまま買うと公式サイトに書いているのは次の2社です。
- ライムコーポレーション:現状のまま買い取るので、リフォームや解体は不要と案内
- 当社:家財を残したまま、今の状態で引き渡せる
住宅買取本舗・ウィズユウ・THE LAND は、自社で直接買い取ると案内しています。ただ、今の状態のままでよいかは書いていないので、電話で確かめましょう。石井ハウジングは、壊してから売るときに解体まで相談できる会社です。
撤去費や解体費を査定額から差し引くかは、会社ごとに違います。後の章の「4. かかる費用」で聞きましょう。家財の扱い方は、残置物とはを読むと分かります。
家財や借地の家は扱う会社へ、兄弟で共有する家は全員で売るかで頼み先が変わる

兄弟の共有名義の家は、全員で売るか自分の取り分だけ売るかで頼み先が分かれる(出典: 厚木市空家等対策協議会 資料2・法務省 相続登記の申請義務化についてを基に当社作成)
家財が残る家は家財ごと買い取ると公式サイトに書く会社へ、借地の上の家は借地・底地を扱う会社へ頼みます。兄弟で共有する家は、全員が売ると決めたら名義をそろえて、仲介と買取の両方で査定を取ります。自分の取り分だけを売るなら、共有持分を買い取る会社へ頼みます(全員で売るより値段は下がりやすくなります)。市街化区域にあり、家財・借地・名義の事情がない家は、仲介とも比べましょう。
家財が残る家は、家財ごと買い取る会社か、生前整理も相談できる会社へ
前の章のとおり、市のアンケートでは「家財などの処理が困難」が4人に1人ほど。市も、持ち主の住まいが市外・県外と遠くなり、管理の負担が増えることを心配しています(資料2)。
表の中では、当社が、家財を残したまま今の状態で引き渡せると公式に書いています。石井ハウジングは、部屋の荷物が多い家などの生前整理の相談窓口を持っています。ライムコーポレーションは「現状のまま」買い取ると書いていますが、家財をどう扱うかは電話で聞きましょう。
自分で片付けたい方には、市も、家財の分別や遺品の整理をしてくれるサービスの活用を案内しています(将来に備えて自宅を空き家にしない対策をしましょう)。
借地の上の家は、借地・底地を扱う会社へ
他人の土地を借りて家を建てて使う権利が借地権で、土地の持ち主(地主)の側の権利が底地です。借地の上の家を売るときは、地主との話し合いが関わります。
鈴木不動産は、旧法借地で地主側の相続人と借地人の間に入り、底地の買取の交渉をまとめた事例を公式サイトに載せています。表の中では、当社も借地・底地を得意な物件に挙げています。地主との手続きの流れは、借地権とはにあります。
兄弟の共有名義の家は、全員で売るなら仲介と買取の両方、取り分だけなら共有持分を買う会社へ
市の協議会では、相続のあと親族の話し合いが進まず、「誰が引き継ぐか決まらない」まま放置される家が非常に多い、という発言がありました(空家等対策協議会 会議録)。
相続登記の義務化とは、相続で家を受け継いだら、知った日から3年以内に名義を書き換えなければならないという決まりです。正当な理由なく怠ると、10万円以下の過料の対象になります(法務省 相続登記の申請義務化について)。頼み先は、兄弟の考えがそろっているかで分かれます。
- 全員が売ると決めた家:相続登記で名義をそろえる。ほかに事情がなければ、仲介と買取の両方を扱う会社で両方の査定を取る。区域・家財・借地などの事情もあれば、その事情の頼み先へ
- 同意がそろわず、自分の取り分だけを売る家:共有持分を買取の対象に挙げる会社へ(表の中では当社)。全員で家ごと売るより、値段は下がりやすくなります。表の他社にも同じことを電話で聞き、2社目の答えもそろえましょう
名義の整理は、行政書士が在籍し相続の手続きまで扱うと案内するプラスホームにも相談できます。市内にお住まいなら、市の総合相談コーナーで司法書士に登記の相談もできます(第2月曜)。兄弟での進め方は共有持分とは、実家を売る流れは実家の売却が参考になります。
市街化区域にあり、家財・借地・名義の事情がない家は、仲介と買取の両方で査定を取る
市街化区域にあり、借地でなく、共有名義なら全員が売ると決めて名義をそろえ、片付けも済む家。こうした家は、仲介と買取の両方を扱う会社に両方の査定を頼み、手元に残る額と売れるまでの期間で比べます。
仲介は、広告や内覧、買い手の住宅ローン審査を待つ期間がかかります。市の協議会では、不動産業者が一度仲介に入りながら、途中で「手を引いた」とされる物件があるという発言もありました。一方で、買取の価格は、仲介で売れた場合より低くなりやすいんです。当社も買い取る側の会社として、この差は先にお伝えしておきます。理由は空き家の買取相場が仲介より安い理由で説明しています。
仲介と買取の両方を扱う市内の会社は、次のとおりです。
- 住宅買取本舗:スピード買取と売却仲介の2プラン
- アイベルホーム:仲介・自社買取と、一定期間売れなければ買い取る買取保証
- なかじま商事:直接買取と買取保証
- ライムコーポレーション・ウィズユウ:直接買取と仲介
- 鈴木不動産:仲介と、自宅の現金買取の事例
県全体の売り方は、神奈川県の空き家売却にまとめています。
査定の電話で厚木市の業者に確かめる5つ
査定を頼む前に、現地を見に来る日・空き家を買い取った例・家の事情を扱うか・かかる費用・引き渡し後の責任の5つを電話で聞き、2社以上の答えを比べます。会社の違いは、公式サイトだけでは分かりにくいからです。
冒頭で触れたとおり、市は、買い手探しまで進んでいない持ち主が多いと書いています。5つすべてを満たす会社を探す必要はありません。市街化調整区域の家なら3を最初に、壊すか迷っている古い家なら3と4、借地の家や兄弟の取り分だけを売る家なら3と5を先に聞きましょう。事情のない家(全員が売ると決めた共有名義の家を含む)なら、仲介で売り出す価格と買い取る価格の両方を出せるかを最初に聞いてください。買取保証なら、聞くのは買い取る価格と売り出す期間です。
1. 現地を見に来る日と、査定額が出る日
比較表には入れていない項目です。住宅買取本舗は、買い取る値段をその日のうちに出し、早ければ7日でお金に換えられると案内しています。ライムコーポレーションは、買取が通常数週間程度で完了するとしています。数えている区間が違うので、そのままは比べられません。市内のほかの8社は、公式サイトに日数の記載がありません。
2. 空き家を買い取った例
市内の家や、区域・借地・古い家など、自分の家に近い条件の例を言えるかを聞きます。なかじま商事は厚木岡田団地の買取や築40年を超える古家の成約を、鈴木不動産は郊外の戸建ての現金買取を、公式サイトに載せています。
3. 家の事情を買い取るか
市街化調整区域(建築確認通知書が見つからない家を含む)・家財が残る・借地・兄弟の取り分だけ、のどれに当たるかを先に伝えます。答えが「見てから」だけなら、何を見て決めるのかも続けて聞きましょう。
4. かかる費用
仲介手数料と査定料に加え、家財の撤去費や解体費を査定額から差し引くかを聞きます。市の解体補助を使って壊した場合の自己負担と、並べて比べられるようにしておきましょう。
5. 引き渡した後の責任を免除できるか
表の前で説明した契約不適合責任を免除できるか、範囲をどう決めて契約書に書くかを聞きます。相厚エステート・ライムコーポレーション・ウィズユウは、直接買い取る場合の責任の扱いを公式サイトに書いています。
| 見るところ | 電話で聞くこと | 答えの比べ方 |
|---|---|---|
| 現地確認と査定の日 | 現地はいつ見に来られますか。査定額はいつ出ますか | 日付で答えた会社を残す |
| 買取の例 | 厚木市内や、市街化調整区域・借地の家を買い取った例はありますか | 町名や家の条件まで話せるか |
| 家の事情 | 建築確認通知書が見つからない区域の家も査定できますか。家財が残った家や、兄弟の取り分だけでも買い取りますか | 「見てから」だけで終わらないか |
| 費用 | 解体費・家財の撤去費を査定額から引きますか。仲介手数料は。更地にした場合の売値も出せますか | 手元に残る額で比べる |
| 引き渡し後の責任 | 契約不適合責任は免除できますか。範囲はどう決めますか | 免除の有無と範囲を契約書に書くか |
| 事情のない家 | 仲介で売り出す価格と、買い取る価格の両方を出せますか | 両方の額から仲介手数料などを引いた手元に残る額と、売れるまでの期間で比べる |
買取業者の選び方の全体は、空き家買取業者の選び方で確かめられます。
片付けも解体もせずに空き家を売るなら買取くん
家財の片付けに通えない実家や、解体の見積もりが補助の上限を大きく超える家には、家財を残したまま今の状態で買い取る当社が合います。他社で断られた物件も買取の対象です。
品川区上大崎の本社から、厚木市の空き家にも対応
厚木市の家は、品川区上大崎の本社(目黒駅から歩いて2分)の担当者が受け持ちます(会社情報)。宅地建物取引業の免許は東京都知事(1)第107888号で、査定はオンラインで申し込めます。
担当者が登記・図面・現地の状況を確認して、買い取れるかどうかと金額の目安を判断します。何日後に現地を見るかは、査定を申し込むときに電話で確かめられます。相談は、物件の所在地といまの状況をフォームか電話で伝えれば始められ、書類は後からで大丈夫です(買取くんの事業紹介)。
家財も家もそのままで引き渡せて、近所にも知られにくい
残置物の撤去やリフォーム、クリーニングをせずに、今の状態のまま引き渡していただけます。市の補助で壊すなら、上限を超える工事費と家財の撤去費は自分で用意しますよね。壊さずに渡せば、その2つを先に出さずに済むんです。撤去にかかる分を買取額にどう反映するかは、査定を申し込むときに電話で確かめられます。
物件情報をポータルサイトなどに載せないので、ご近所や知人に知られにくくなります。契約不適合責任を免除する契約も可能です(免除の範囲は物件の状況・契約条件により、契約時に個別に定めます)。
再建築不可・借地・共有持分が得意で、他社で断られた物件も買取の対象
当社の得意な物件は、再建築不可・共有持分・底地/借地・相続した空き家など。市街化調整区域の家で書類がそろわず、建て替えの基準に当たるか分からない場合も、今のままの査定を頼めます。
他社で断られた物件も、買取の対象です。買い取れない場合も、その理由をお伝えします。
300名以上の投資家に紹介する仕組みだから、仲介手数料0円で最短3日
当社が買主になるか、常時300名以上いる投資家ネットワークの投資家へ紹介するか、の両方で引き受けます。収入は投資家からの紹介手数料が基本なので、売主様に仲介手数料はかかりません。
広告も内覧の立ち会いもなく、売却は最短3日でまとまります。無料の査定は、早ければ6時間で出ます(水曜・日曜は次の営業日)。
家財の片付けに通えない実家や、解体の見積もりが補助の上限を大きく超える家を持つ人に向く
次のどれかに当てはまる方は、一度ご相談ください。
- 厚木市の外に住んでいて、家財の片付けに何度も通えない
- 解体の見積もりが、補助の上限の50万円を大きく超えた
- 兄弟の同意がそろわず、自分の取り分だけを手放したい
公式サイトには、東京都北区で築50年を超え、傾きのある家を4,400万円で買い取った事例を載せています(厚木市・神奈川県の事例ではありません)。窓口役のご家族は「平日の日中は動けず電話もあまりできない」状況でした。それでも担当者が「土曜日も動いてくださり、さらにはSMSでのやり取りも」してくれたそうです(SMSは携帯電話のショートメッセージ)。公式サイト掲載のお客様の声に、そう書いてくださっています。
一方で、市街化区域にあり家財・借地・名義の事情がなく、時間をかけて高く売りたい方には、仲介も扱う市内の会社(前の章)のほうが向いています。区域の家で書類がそろっているなら、相厚エステートの仲介とも比べてみてください。
受付時間 10:00〜19:00(水・日曜定休)
厚木市で空き家を売るときの窓口・手続きのよくある質問
厚木市の空き家の相談は、市外に住んでいても市役所で受けてもらえますか?
空き家の相談窓口は住宅課 住宅政策係(046-225-2330)で、市外に住む持ち主を対象外とする記載はありません(空き家対策の概要)。総合相談コーナー(046-225-2100)の宅地建物取引士による不動産相談(第1木曜13〜16時)は、市内在住の人が対象です。市は宅建協会の県央支部を、空家等管理活用支援法人に指定しています(支援法人の指定)。
市から届いた厚木市の空き家相談会の案内は、申し込んだほうがいいですか?
令和7年度は5回開かれ、30組が相談しました。不動産関係の2団体が運営し、売却や賃貸の意向を聞いたうえで、意向に沿った会員業者のリストを住宅課から受け取れます。その中から自分で選んだ業者と、契約や交渉に進む流れです。買取の会社を自分で探すなら、この記事の表と並べて比べましょう。
厚木市に、空き家を登録できるバンクはありますか?
市は、国の全国版空き家・空き地バンクに参加しています(全国版空き家・空き地バンク)。対象は、不動産事業者が売り出していない空き家です。持ち主の希望で市が登録・公開し、問い合わせとマッチングは市が受け、最終的な取引は不動産事業者に引き継ぎます。
相続した空き家を売ったあと、3,000万円控除の確認書は厚木市のどこで受け取れますか?
相続した家を売って得た利益を譲渡所得といい、一定の条件で最大3,000万円を差し引けるのが相続空き家の3,000万円特別控除です。必要な確認書は市の住宅課(第二庁舎12階)が発行し、交付まで1週間程度かかります(空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除)。相談や申請の前に連絡しておきましょう。要件の全体は3,000万円特別控除に載せています。
買取くんでは、厚木市の市街化調整区域にある空き家の査定もお願いできますか?
査定のお申し込みはできます。当社は再建築不可(今のままでは建て替えられない土地)を得意な物件に挙げています。担当者が登記・図面・現地の状況を確かめ、買い取れるかどうかと金額の目安を判断します。契約不適合責任を免除する契約も可能で、範囲は物件の状況・契約条件により契約時に個別に定めます。まずは物件の所在地と、建築確認通知書などの書類が手元にあるかをお知らせください。
まとめ
厚木市の空き家は、市街化調整区域にあるか、家財や借地などの事情があるかで頼み先を分けます。古い家は、市の解体補助を申し込む前に、今のまま買う会社の査定と比べましょう。補助は最大50万円で更地にする工事が条件、買取は仲介より価格が低くなりやすい点も押さえておきたいところです。見るのは「区域の家か」「家に事情があるか」の2つ。区域の家は、建築確認の書類を手元に出しておきましょう。事情のある家は、表の「買取の対象」が合う2社に電話します。事情のない家は、全員が売ると決めた共有名義の家も含めて、「買取の形」で仲介と買取の両方を扱う2社に電話し、両方の額を聞きましょう。県内の他社は神奈川県の空き家買取業者へ。
当社(買取くん・宅建免許 東京都知事(1)第107888号)は、残置物の撤去もリフォームもせず現況のまま引き渡せるので、家財の片付けに通えない方に合います。
受付時間 10:00〜19:00(水・日曜定休)

